このキャンペーンに従って、実際に店舗でも特設ブースが設けられている。キャンペーンに協力しているのは、ソフマップ秋葉原本館、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba、ビックカメラ有楽町店本館、ヤマダ電機LABI新宿東口店の各店で、PCコーナーに地デジ対応PCを集めた「『Watch PC? パソコンも地デジカ!!』キャンペーン」コーナーが設けられている。

キャンペーンに参加している量販店の1つ、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba

こうした店舗では、メーカーごとにPCを展示しているが、同コーナーではメーカー横断的に地デジ対応PCが並べられており、しかも黄色の地デジカロゴが付いたPOPが店内で目立つように配置されており、来客者の目を引くようになっている。実際、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのパソコン専門チーム ソリューション・プロフェッショナル喜古康明氏は、地デジカの抜群の知名度によって集客力があると指摘。ヤマダ電機LABI新宿東口店の松岡浩次PCフロアー長によれば、コーナー設置後2週間で15~20%の売り上げ増につながったという。

ソフマップ秋葉原本館の4階PCコーナーのキャンペーンブース

こちらはヨドバシカメラ1階のPCコーナー

ビックカメラ4階のPCコーナー

ヤマダ電機LABI3階のPCコーナー

各店の担当者は、地デジ対応PCの引き合いは多いと口をそろえる。PCを探しに来た人に目的を聞き、PCの機能を説明していくと、地デジ対応PCに興味を持つという人も、地デジ対応PC購入で自宅のアナログテレビを置き換えたいという人も多いという。

ビックカメラ有楽町店本館では、4階に上がるとすぐにPOPが張り出され、目立つように導線が作られている

地デジ対応PCにもPOPが貼られ、地デジ視聴が可能なことを示している

地デジ対応PCは、PCの機能とテレビ、HDDレコーダー、BDレコーダーという1台4役が実現できるのが特徴で、機能を説明すると多少価格が上がっても、テレビとHDDレコーダーを別途購入するよりはお得と考える人も多く、「感覚的には3万円の価格差なら地デジ対応PCが選ばれる」(松岡氏)という。ビックカメラ有楽町店本館の立切達也Windowsコーナー主任も、地デジ対応PCはPC機能プラスアルファの提案がしやすく、通常のPCよりも高額な物が売れやすいと話す。

購入層も、大学生前後の若い人が地デジ対応PCを買っていったり、家族がパーソナルテレビとして購入したり、年配の人がアナログテレビの置き換えで購入したりと、購入層も幅広いようだ。購入価格帯は10万台半ばから20万台半ばまでと、こちらも店舗の客層によって幅広い。

担当者からは、一部機種にあるようなアンテナ線のワイヤレス化や低価格化の要望が挙げられたが、総じて期待度の高さがうかがえた。

一部で要望の出ていた、テレビアンテナ線をワイヤレス化したNECのLavie Lシリーズ

「Watch PC? パソコンも地デジカ!!」キャンペーンは、WDLCのサイトで詳細な内容が確認できる。WDLCでは、第1弾として9月30日まで今回のキャンペーンを実施し、今後、来年まで地デジ対応PC向けのキャンペーンを続けていく予定だ。