台湾の携帯電話大手HTCは5月12日(米国時間)、同社が保有する5つの特許を米Appleが侵害しているとして、米国際貿易委員会(ITC)に苦情を申し立てたことを発表した。米国でのiPhone/ iPad/ iPodの輸入および販売の差し止めを求めている。

12日正午(同)の時点でHTCがITCに提出したドキュメントが公開されておらず、同社がAppleによる侵害を主張する特許の詳細は不明だ。北米HTCのバイスプレジデントJason Mackenzie氏は「消費者に優れた製品とすばらしいモバイル体験をもたらす健全な競争と革新によって、(スマートフォン)産業は進んでいくべきとHTCは考えている」とコメントしている。

今回のITCへの苦情申し立ては、今年3月にAppleがスマートフォンとOSに関する20件の特許侵害でHTCをデラウエア州連邦地区裁判所に訴えたことに対する反撃と見られている。Appleからの提訴に徹底抗戦の構えを示していたHTCは4月に、Android携帯で使用している技術に関してMicrosoftの特許を使用できるライセンス契約を締結している。