ベンチマーク環境

さて、それでは実際に性能をということになる。今回は、Radeon HD 5870の評価結果に、Radeon HD 5850/5770/5750を追加する形でレポートを行う。当然ながらテスト環境もこれに準ずる形となる(表2)。

■表2
CPU Phenom II X4 965
M/B ASUSTeK M4A79T Deluxe
BIOS BIOS 1801
Memory DDR3-1333 CL9 2GB×2
Video Radeon HD 5750/5770 Radeon HD 5850
Juniper_8.66.6_Beta1 _VistaWin7_Sep30 8.66_RC6_Cypress _Windows_Vista_7_Sep11
HDD HGST DeskStar HDP725050GLA360×2 (RAID0, NTFS)
OS Windows 7 Ultimate 英語版(RTM版)

ただ厄介なのはDisplay Driverである。Radeon HD 5870のテストでは8.66RC6(9月11日版)を利用したが、これを使うとRadeon HD 5850は動作したがRadeon HD 5700シリーズは動作しなかった。一方、9月23日の製品発売に合わせて、AMDのサイトからもこの8.66RC6が入手できるようになったが、こちらは9月21日版となる。この9月21日版を使うと一応Radeon HD 5700シリーズも動作したのだが、AMDより8.66.6β1(9月30日版)という更に最新のものが提供された。このため、

Radeon HD 5850 : 8.66RC6(9月11日版)
Radeon HD 5750/5770 : 8.66.6β1(9月30日版)

を使いそれぞれ動作させている。その他の環境は前回と全く同一である。

ちなみにGPU-Zも0.3.5にVersion Upし、Radeon HD 5850は正しく表示されるようになり(Photo29)、センサーも正しく認識されるようになった(Photo30)が、Radeon HD 5770(Photo31)やRadeon HD 5750(Photo32)はまだ正しく表示できず、またセンサーも未対応だった(Photo33)。

Photo29: Shaderの数が1,440ということで、Radeon HD 5850であると判る。

Photo30: とはいえ、温度とファン回転数、周波数、それとGPU Loadはサンプリングできるが、電圧や電流はまだサンプリング出来ず。Radeon HD 4800シリーズではちゃんと取得できるので、単にGPU-Zがまだ未対応なだけだと思われる。

Photo31: コア850MHz、メモリ1,200MHzは正しく認識しているが、その他のものは色々とUnknownのまま。

Photo32: こちらは700MHz/1,150MHzで、これも正常。

Photo33: Graphics Card画面では正しく表示されていても実際にセンサーでは表示されないあたり、Graphics Card画面は定格動作時の周波数だけを取得しているのかもしれない。