シャープは25日、ドラム型洗濯乾燥機「ES-V510」を発表した。発売は11月6日を予定している。価格はオープンで、市場価格は22万円前後と予想される。

ホットスチームで洗濯を高速化した「ES-V510」

ES-V510は、洗濯容量10kg/乾燥容量6kgの洗濯乾燥機。大きな特徴となっているのが、ホットスチーム洗浄を搭載したことによる、節水性能のアップとスピード洗濯の実現。同社のドラム型洗濯機には、以前より、水洗いできないものを温風とプラズマクラスターイオンによって除菌脱臭する「除菌脱臭コース」で使用するためのスチーム機能は搭載されていた。ホットスチーム洗浄は、普通の洗濯の際にもスチームを使用することで、汚れ落ちの速度をアップするというもの。60°Cのスチームを洗濯物に吹きかけることで、皮脂汚れを浮かして、落としやすくするとともに、洗剤に含まれている酵素の働きを促進する。10kgの洗濯を行った際の使用水量は67L、また、洗濯時間も約35分となっている(昨年モデルのES-V300では47分)。同社によると、これらは9kg機以上の洗濯機としては、現時点での業界No.1とのことだ。

洗濯の速度がアップしたことで、毎日少しずつ洗うというケースに適した、少量の衣類(1.5kg~2kg)を短時間で仕上げる「洗乾60分コース」も搭載された。さらに少ない衣類を洗うための「洗乾30分コース」、2kgの衣類を洗濯のみ、約10分で終了させる「洗濯10分コース」も搭載されている。

また、ES-V510では乾燥時にもスチーム機能を使用。乾燥時のしわの発生を抑えることが可能となっている。乾燥時のしわ取りは、単独のコースとしても利用可能だ。従来機同様、高濃度プラズマクラスターイオン発生デバイスも搭載。先述した除菌脱臭コースだけでなく、乾燥中はドラム内にプラズマクラスターイオンを放出、洗濯後は洗濯機置き場に放出することで、洗濯機内や洗濯機置き場でのカビの発生などを防ぐことが可能だ。

低騒音化も、同社のドラム型洗濯機の大きな特徴となっている。ES-V510でも従来機同様の低振動ドラムシステムを採用。低振動ドラムシステムは、3本のダンパーでドラムを宙に浮かせることで、ドラム回転時の振動を外に伝えない。同時に残りの振動伝達路であるドア部分も2重構造化。これはドラム部分に取り付けられている内側のドアと、キャビネット部分にある外側のドアとを連結しないことで、やはり振動を外に伝えないというもの。同システムの採用により、洗濯時の騒音は約27dB、脱水時の騒音は約36dB、乾燥時の騒音は約43dBとなっている。