では、二つ上のディレクトリはどう指定すれば良いでしょうか?次のように書きます(図12)。

図12 「..\..」はカレント・ディレクトリの二つ上の階層を意味します

> Get-ChildItem ..\..

つまり、「一つ上」「区切り」「一つ上」とすれば良いのです。この考え方がわかれば後はこの応用です。三つ上なら「..\..\..」、四つ上なら「..\..\..\..」とします。

ではカレント・ディレクトリと同じ階層にある別のディレクトリ、つまり「お隣さん」は相対パスでどう指定すればよいでしょうか?

> Get-ChildItem  ..\Administrator

このように「一つ上」「区切り」「ディレクトリ名」と書きます(図13)。

図13 カレント・ディレクトリの親ディレクトリ「..」を確認→「Administrator」ディレクトリがある→相対パスで「..\Administrator」と指定して「Administrator」ディレクトリの内容を確認したところ

パスの記述には注意すべき点があります。

> Get-ChildItem C:\Documents and Settings

「Documents and Settings」のように名前に空白を含むディレクトリの場合は、そのままパスを書くとその空白がコマンドレットとパラメータの区切りであると誤解されてしまい、エラーになってしいます(図14)。

図14 空白を含むパスをそのまま記述するとエラーになります

> Get-ChildItem "C:\Documents and Settings"

それを避けるためにパス全体を「"」(半角のダブルクォート)か「'」(半角のシングルクォート)で囲む必要があります(図15)。

図15 空白を含むパスは全体を「"」か「'」で囲む必要があります