ディレクトリ構造の例として(図6)を参照してください。

図6 ドライブ名から考えるのが絶対パス形式、カレント・ディレクトリを基準に考えるのが相対パス形式です

> Get-ChildItem  C:\

このようにパラメータとしてディレクトリの「絶対パス」を指定すると、カレント・ディレクトリがどこであっても関係なく、指定したディレクトリの内容を表示します(図7)。

図7 絶対パス形式で「Cドライブ」の「ルート・ディレクトリ」の内容を確認したところ

「絶対パス」というのはドライブから始めて、ルート・ディレクトリ(ドライブ直下のディレクトリ)→その下のディレクトリ→・・・→目的のディレクトリ、のように階層をすべて記述する形式のパスです。上の例では「C:」がドライブ、「\」(半角円記号)がルートディレクトリです。

> Get-ChildItem C:\WINDOWS\system

ドライブのすぐ右側の「\」はルート・ディレクトリ、それ以降の「\」はディレクトリの区切りです。

> Get-ChildItem C:/WINDOWS/system

このように「\」の代わりに「/」(半角スラッシュ)を使うこともできます(図8)。

図8 パスの記述には「\」の代わりに「/」を使うこともできます

> Get-ChildItem C:/WINDOWS\system

このように「\」と「/」を混在して使うこともできます(図9)。

図9 「/」と「\」を混在して使うこともできます

> Get-ChildItem WINDOWS

このようにパラメータとしてディレクトリの「相対パス」を与えることもできます。

「相対パス」というのはカレント・ディレクトリを基準として位置を記述する形式のパスです。ドライブから書き始めれば「絶対パス」、そうでなければ「相対パス」となります。上の例ではカレント・ディレクトリのすぐ下にあるディレクトリ(子ディレクトリ、サブディレクトリ)「WINDOWS」の内容を表示します(図10)。

図10 カレントディレクトリの内容を確認→「WINDOWS」ディレクトリがある→相対パス形式で「WINDOWS」ディレクトリの内容を確認したところ

> Get-ChildItem ..

相対パスでカレント・ディレクトリのすぐ上にあるディレクトリ(親ディレクトリ)を指定するには「..」(半角ピリオド2つ)を使います。カレント・ディレクトリが「C:\Documents and Settings\Yasuhiro」なので、この例では「C:\Documents and Settings」の内容を表示します(図11)。

図11 「..」はカレント・ディレクトリの一つ上の階層を意味します