続いては、いよいよStudio XPS 13のスペック面に迫っていこう。スペックで最も気になるのは、やはりHybrid SLIの存在だ。これはBTOメニューでNVIDIA GeForce 9500Mを選択した際、使用状況に応じて電力消費を抑えるチップセット内蔵型グラフィックスのGeForce 9400M Gと、高い描画能力を誇る独立型のNVIDIA GeForce 9500Mを使い分けられるというもの。下記のように、Windows Vistaの電力プランと連動して自動で切り替わる仕組みになっている。

■グラフィックスモード
電力プラン バッテリ駆動時 ACアダプタ接続時
バランス 省電力 パフォーマンス最大化
省電力 省電力 省電力
高パフォーマンス パフォーマンス最大化 パフォーマンス最大化

ちなみに、電力プランが「バランス」と「省電力」の時はシステムのアイドル状態が4分間続いた場合にバッテリ駆動/AC電源駆動を問わずグラフィックモードも省電力となり、「高パフォーマンス」の時は常にパフォーマンス最大化が保たれる。また、これらの設定は電源オプションの詳細設定から変更することも可能だ。

さて、まずは「Windows エクスペリエンス インデックス」を見てみると、「メモリ(RAM)」「グラフィックス」「プライマリ ハードディスク」の3項目で最高値となる5.9を記録した。

■Windows エクスペリエンス インデックスの基本スコア
コンポーネント 評価についての詳細 サブスコア 基本スコア
プロセッサ 1秒あたりの計算 5.3 5.3
(一番低いサブスコア)
メモリ(RAM) 1秒あたりのメモリ操作 5.9
グラフィックス Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス 5.9
ゲーム用グラフィックス 3D ビジネスおよびゲームグラフィックス パフォーマンス 5.6
プライマリ HDD ディスクのデータ転送速度 5.9

Hybrid SLIを含む詳細なパフォーマンスの違いを確認するため、「PCMark05」「3DMark06」「FFBench」によるベンチマークテストを実施した結果が下記の表だ。Intel Core 2 Duo P8600(2.4GHz)、2GBメモリ、160GBのHDDという同製品でも一番ベーシックな仕様ながら、これだけのスコアを記録できるのは強い。BTOメニューでカスタマイズを施せば、同クラスのノートPCでもトップクラスの実力を発揮してくれるだろう。

また、Hybrid SLIによるパフォーマンスの違いも明確に表れており、FFBenchでは3Dゲームが快適に楽しめることを実証してくれた。もちろん電源プランの変更は総合的なパフォーマンスにも影響するので、Hybrid SLIの能力だけを単純比較する場合とは若干異なるが、実力を見る目安としては十分だろう。

■PCMark05ベンチマーク
省電力 パフォーマンス最大化
PCMark 3061 4086
CPU 3595 5392
Memory 3781 4728
Graphics 2715 2968
HDD 4858 4984
■3DMark06ベンチマーク
省電力 パフォーマンス最大化
3Mark Score 2044 3510
SM2.0 Score 765 1263
HDR/SM3.0 Score 802 1384
CPU Score 1089 2146
■FFBench
省電力 パフォーマンス最大化
Low 6177 7223
High 4253 4506

高パフォーマンスモード(パフォーマンス最大化状態)でFFBench(Low)をループさせた際のバッテリ持続時間は1時間18分となった。モバイルPCとしては決して長い方ではないが、そのスペックから考えれば十分。無線LANとBluetooth機能を切って省電力モードで使えば、モバイル利用でもそれほど支障はないだろう。

ただし、ベンチマーク中に気付いた唯一の弱点が発熱量の多さだ。パームレスト部分は特に問題ないのだが、ディスプレイに向かって左奥側の底面がかなりの熱を持つので、気になるユーザーには冷却台などの併用をお勧めしたい。

今回のレビューからも分かるように、Studio XPS 13はスタイリッシュなデザインに加えて、Hybrid SLIを含む非常に魅力的なスペックを備えた完成度の高いモデルといえる。本体重量が約2.2kgあるので「いつでも気軽に持ち歩ける」とまではいかないが、モバイルで一定以上のパフォーマンスがほしいというユーザーにはぜひお勧めしたい1台だ。

■主な仕様
製品名 試用機 Dell Studio XPS 13 ベーシックパッケージ
CPU Intel(R) Core(TM)2 Duo Processor P8600(2.40GHz)
チップセット NVIDIA(R) GeForce(TM) MCP79MX
メモリ 2GB(1GB×2)
HDD 160GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA(R) GeForce(TM) 9400M G(チップセット内蔵)/NVIDIA(R) GeForce(TM) 9500M 256MB NVIDIA(R) GeForce(TM) 9400M G(チップセット内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド WXGA Edge-to-Edge液晶(1,280×800)
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN
インタフェース 8-in-1カードスロット、Blurtooth V2.1+EDR、ExpressCard、D-Sub15ピン、DisplayPort、HDMI、USB 2.0×2(1ポートはeSATA/PowerShare USBと兼用)、IEEE1394a、デュアルデジタルアレイマイク、ヘッドホンジャック×2、マイク入力 8-in-1カードスロット、ExpressCard、D-Sub15ピン、DisplayPort、HDMI、USB 2.0×2(1ポートはeSATA/PowerShare USBと兼用)、IEEE1394a、デュアルデジタルアレイマイク、ヘッドホンジャック×2、マイク入力
サイズ/重量 約W319×D236×H22.5~34.3mm/約2.2kg
OS Windows Vista Home Premium SP1(32bit) Windows Vista Home Premium SP1(64bit)
バッテリ駆動時間 約4時間40分
ソフトウェア Roxio Creator Premier SD、マカフィー セキュリティセンター 30日間試用版など Roxio Creator Dell Edition、マカフィー セキュリティセンター 30日間試用版など
付属品 ACアダプタなど
直販価格 119,130円 94,980円