また、2月に開始したモニターサービス利用者向けに行ったユーザーアンケートの結果や、人数限定開催した「お客様の会」などの取り組みを紹介した。ユーザーからの意見としては、対応エリアや屋内利用などの要望が多く挙がっていたとのことで、「これを最優先の課題として解決していく」(田中氏)という。
対応エリアについては、「商用サービス開始時の7月1日には、基地局が首都圏、中部圏、関西圏をあわせて1,600局だったが、今月だけで数百局を増加する計画」とし、「屋外についてはだいぶ対応しており、山手線の内側はかなりのところまできている。来年の今頃には国道16号線内はほぼ使えるようになるだろう。合わせて全国の政令指定都市で使えるようになり、そこでようやく一人前のサービスとなり、比べられることが多いイー・モバイルにも追いつけるだろう」と説明した。
現在のエリアの拡大や改善については、「当初は薄く広くエリアを拡大していく予定だったが、間違いだった」とユーザーからの声で計画を変更して、「今はピンポイントエリア判定でエリアの穴があったら埋めていくというエリアの厚みを増す作業とエリア拡大を平行してやっている」と解説。現在エリア拡大は「鉄道沿線に沿って中心的に行っている」とのことだ。
また屋内の電波状況の改善については、「特別な技術があるわけではないので携帯電話と同じくこまめに屋内基地局を設置していく」と説明。さらに、基地局の電波を中継して増幅する「レピーター」や家庭などの固定回線を親回線として設置する「フェムトセル」の設置、高層ビルには下に基地局を設置する方針だ。
特に、羽田空港や幕張メッセなどの公共施設は重点的にエリア化しているとのことで、「成田空港でもすでに利用できる。これについても近々リリースを出す予定」とのこと。実際に、会場となった東京ビッグサイトも展示会場だけでなく、カンファレンスが行われた屋内会議室でも下り2~5Mpbs程度で利用できるようになっていた。
田中氏は講演の最後に「基地局を2万局設置する計画なのでまだ10分の1しか来ていない。エリアだけでなく、サービスも含めてわれわれだけですべてをカバーできるとは思っていないので、できるだけユーザーからのフィードバックをもらって決めたことを変更してでもサービスを継続していきたい」とし、「当面は15日間無料で使える『Try WiMAX』を行うので是非活用して欲しい」と締めくくった。
(memn0ck/K-MAX)