UQコミュニケーションズは8日、モバイルWiMAX(IEEE802.16e)技術を採用した高速データ通信サービス「UQ WiMAX」の有料サービスを7月1日より開始すると発表した。既に発表済みの月額4,480円のプラン「UQFlat」に加えて、新たに1日(24時間)単位で利用できる「UQ 1 Day」などを用意。同社Webサイトで申し込み受付を開始している。

UQコミュニケーションズの田中孝司代表取締役社長。同日行われたUQコミュニケーションズ・インテルWiMAX共同記者発表会で有料サービス開始をアナウンス

UQ WiMAXは、下り最大40Mbps、上り最大10Mbps(ともに理論値)を実現する高速な無線ネットワーク。2月26日より試験サービスとして無料で提供されてきたが、当初計画どおり7月1日より有料サービスとして提供する。サービスエリアは首都圏、京阪神、名古屋となる。

料金プランは、月額4,480円の完全定額制で、2年契約割引などの"縛り"もない「UQ Flat」(登録料として2,835円必要)が既に用意されていたが、今回新プランとして1日(24時間)単位でデータ通信を利用できる「UQ 1 Day(1日利用プラン)」を追加し、10月1日より提供を開始する。利用料は1日600円で、支払はクレジットカード。一度申し込めば、2回目以降はMy UQ IDとパスワードのみで利用可能だが、最終利用日の翌日から30日間利用されなかった場合は、再度申し込みが必要となる。

月額4,480円の「UQFlat」

新料金プラン「UQ 1 Day」。1日(24時間)単位で利用可能

有料サービス開始にあたり7月1日より、一定期間UQ WiMAXを無料で体験できるお試しキャンペーン「Try WiMAX」を開始する。同キャンペーンでは、UQ WiMAXを15日間(発送日、返送日を含む)無料で貸し出す。キャンペーン利用者はサービス加入前にサービスエリアや通信スピードなどを確認することができる。申込方法は同社Webサイトのほか、一部量販店の店頭でも受け付ける予定。

また7月1日より、1契約で最大3台のWiMAX搭載機器が利用できるオプションサービス「WiMAX機器追加オプション」も提供する。同オプションを利用すれば、WiMAX搭載PCや今後市販されるWiMAX搭載機器を1つの契約で利用可能。利用料は、追加登録1台につき月額200円、登録料は無料(WiMAX統合ポータルからの登録した場合)で2010年1月31日までは無料で提供する。

WiMAX機器追加オプション。複数のWiMAX機器を1つの契約で使い分けることができる

UQ Wi-Fiオプションは10月1日より提供開始

なお、発表済みの無料の公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」については、10月1日より提供を開始する。同サービスは、UQ 1 Day利用者も追加料金なしで利用可能。サービス提供場所は以下の通り。

サービス提供場所
鉄道 東海道新幹線 N700系の車内(東京-新大阪間)
東京-新大阪間全駅(17駅)のコンコース待合室
都営地下鉄 以下101駅の駅構内 浅草線(押上駅を除く全駅)
三田線(目黒駅、白金台駅、白金高輪駅を除く全駅)
新宿線(新宿駅を除く全駅)
大江戸線(全駅)
空港 公共スペース 以下19空港の一部公共スペース
旭川、函館、青森、仙台、新潟、富山、小松、中部国際、大阪国際(伊丹)、神戸、広島、高松、高知、福岡、熊本鹿児島 他3空港を予定
ANAラウンジ 以下の空港のラウンジ
新千歳、仙台、羽田、成田、小松、大阪国際(伊丹)、関西国際、松山、福岡、鹿児島、那覇
JALラウンジ 以下の空港のラウンジ
新千歳、仙台、羽田、小松、大阪国際(伊丹)、松山、福岡、熊本、鹿児島、那覇

このほか、7月より各メーカーからリテールデバイスとしてWiMAX/Wi-Fiコンボモジュール「Intel WiMAX/Wi-Fi Link 5150」を搭載した製品の提供を開始。MVNO各社のサービスも順次開始する。

記者発表会には、UQコミュニケーションズの田中社長のほか、米Intel 主席副社長 兼 最高セールス&マーケティング責任者のショーン・マローニ氏、インテル 代表取締役社長の吉田和正氏、PCメーカー各社代表者が出席。会場には各メーカーが提供するWiMAX通信モジュールを内蔵機器が並んだ