相棒キャラクターの存在
~ときどき勝手なことをするかわいい彼女~

新たなパートナー、シェバ・アローマ

本作の最大の特徴は、やはり、一緒に行動する相棒キャラクターの存在だ。初プレイ時での相棒キャラクターはアフリカ現地支部に所属するシェバ・アローマになるわけだが、ゲーム進行において、この相棒キャラクターとのコンビネーションがキーポイントになる。

これまでの「バイオハザード」シリーズでも相棒キャラクターがいてザッピング演出で交互に操作するようなイベントはあったが、本作では、この相棒キャラクターのシェバの操作は自動で行われ、プレイ中、プレイヤーと随時行動をともにしてサポートをしてくれる。逆に、シェバがピンチのときには助けてやらないと死んでしまうし、しかもシェバが死んでしまうとゲームオーバー。だからプレイ中は常に気を配ってやらないといけない。ある意味、プレイヤーは2人分のキャラクターのマネジメントを行うことになる。

そして、シェバはただ攻撃に加勢してくれるだけの存在ではなく、ゲーム進行中、避けて通れないパズル・イベントや探索イベントを解き明かすためにも無くてはならない存在となる。主人公クリスの体格では到達できない場所へ代わりに行ってもらったり、離れた場所にあって同時に押さなければならないスイッチを2人で押したり……。ゲーム中にたくさん仕込まれている「2人イベント」をクリアするには彼女が必要不可欠となるのである。なお、2人イベントは、基本的に「それ」と分かり、ボタン一発でシェバが適切なアクションを取り始めてくれるので、「何をどうしていいかわからない」ということはない。とても親切である。

戦闘時には、申し訳ないが、基本的にはシェバに"囮"的な役回りをしてもらうことが多い。それでもプレイヤーが背後から敵に襲われたときに、シェバがベストタイミングで倒してくれたりすることもあるし、プレイヤーが瀕死の状態のときに歩み寄って回復アイテムを消費して回復させてくれたりもする。そんなとき、AIキャラなのにちょっと惚れてしまいそうになる……。

襲われたときにはシェバが自発的に助けてくれる。惚れてしまいそう

シェバを持ち上げて屋根上へ。シェバは屋根上を1人で探索することに。協力イベントはそこかしこに

シェバ自身もプレイヤーとは別にアイテムを携行できるため、プレイヤー(クリス)が持ちきれないアイテムをシェバに持たせる……といった活用をすることも可能。しかし、強力な銃弾や回復アイテムを預けておいたりすると、AIシェバは予想も付かないような無駄遣いをしたりして、「え?」と思うことも。でも、そのわがままぶりも次第にかわいく思えてきたりもする……。

なお、本編クリア後は、プレイヤーがシェバを担当し、相棒キャラにクリスを選択できるようにもなる。立場を入れ替えたプレイも楽しいので是非とも2周目にも挑戦してほしい。

(次ページに続く)