その他のLAMY safari

上からローラーボール3,150円、油性ボールペン・ペンシル各2,625円。こちらもカラーバリエーション豊富

safariはもともと小学生の学習用万年筆として開発された。グリップは初めて筆記具を手にする子どもたちでも自然に握れるように、両サイドにくぼみを作り、親指と人差し指を正しい位置に誘導するように設計されている。材質は、子どもが毎日使っても壊れないように、Legoブロックにも使われている軽くて丈夫なABS樹脂製。また、大きなクリップもsafariデザインの特徴のひとつで、これは厚地のカバンやシャツのポケット、バインダーなどいろいろな素材にも固定しやすいようにという配慮から。safariの完成された美しいデザインは、子ども目線の発想から生まれているのだ。

今では子どもたちの学習用筆記具としてはもちろん、大学生やビジネスマンなど幅広い年齢層に愛されているsafariだが、成人男子が使うとなると、手のサイズが“想定外”ゆえにささやかな不具合が生じるのも事実。例えば、少し重みが足りずに手のなじみが悪かったり、大きな指にはグリップが細くて、その結果ペン先の角度がわずかにずれ書いている途中にインクがかすれしまったりすることも。

safariの良さをそのままに「LAMY AL-star」

手は大きいけれどsafariを使いたい! そんなユーザーの願いを叶えるため、1990年に発売されたのが「LAMY AL-star」。これはくぼみ付きのグリップやワイヤー式クリップなどsafariらしさはそのままに、ボディをアルミニウム製に変えた大人向けモデル。グリップをやや太くして、全体の重さもアップされているので、男性の手にもよくなじみ、ペン先が傾くことなくなめらかに書き続けることができる。メタリックな高級感のあるボディは、ジャケットやスーツの胸元にもよく似合う。まさに大人のための1本だ。

LAMY AL-star

シルバー、グラファイト、シルバーブルー、シルバーグリーン、ラズベリーの全5色。万年筆の重さは21g、グリップはsafariに比べて全体的に太くなっている。上から万年筆5,775円、ローラーボール4,200円、油性ボールペン3,675円

LAMYらしさからは見逃せない「LAMY cp1」、「LAMY noto」

数多くあるLAMYシリーズから、デザイン性や機能性といった点から見逃すことのできないシリーズを紹介してみよう。

LAMY cp1

シルバー、グラファイト、シルバーブルー、シルバーグリーン、ラズベリーの全5色。万年筆の重さは21g、グリップはsafariに比べて全体的に太くなっている。上から万年筆5,775円、ローラーボール4,200円、油性ボールペン3,675円

LAMY noto

プロダクトデザイナー深澤直人氏とのコラボレーションで生まれた油性ボールペン。アジア人デザイナーの起用は、これが初。握りやすい三角軸のボディに切り込みを入れたようなクリップと、深沢氏らしい飽きのこないミニマルなデザインが魅力。ブラック+シルバー、ブラック、ライトグレー、オレンジ、ライトブルーの全5色。ブラック+シルバーは1,890円、その他は1,470円

クリエイターなら、小さな持ち物ひとつにおいても自分らしいセンスの見せどころ。打ち合わせで何気なく取り出す筆記具も、決して背伸びするのではなく、かといってありふれたものではなく、自分に合った良質の文具を持ってみてはどうだろう。