日本電信電話(NTT)とNTTレゾナントは12日、携帯電話向け情報サイト「モバイルgoo」内で位置情報検索サービス『ココde検索』の実証実験を開始すると発表した。携帯電話の位置情報と連動することで、"知らない土地"であっても、ブログにおけるクチコミなども含む多彩な周辺情報を簡単に取得できる。実験期間は2009年2月16日から2010年1月31日までの約1年間。

「ココde検索」を使った検索例。キーワードを入力して検索すると、現在地の確認画面が表示され、それから周辺地域の関連情報が表示される。現在地だけでなく、任意の地域を指定した検索も可能だ

「ココde検索」の特徴は、地理文書検索技術を利用することで、地理情報サービスなどではデータベース化されていないクチコミ情報も検索できる点。たとえば、現在地周辺のカレー店情報を調べたい場合は、検索窓で「カレー」と入力。携帯電話のGPSやエリア情報をもとにユーザーの位置を判別し、Webページ内の文字列から関連地域で言及されているカレー店情報を提示する。検索結果の概要文は、地域を示す語句も含むなど、わかりやすい形で表示される。

日本電信電話 NTTサイバーソリューション研究所 奥雅博氏は、「クチコミや評判などは整備されにくい情報」とし、「ココde検索」の利用例として、旅行先のお土産情報や都市伝説などのローカル情報を調べるのにも使えると話す。なお、地理情報検索では、Webページ内の地域関連の語句が示す範囲によって重み付けを行ない、「より狭い範囲を示す語句を含む文書を上位にランキング」(同社)する仕組みとなっている。

「ココde検索」の利用シーンなど

地理文書検索技術について

NTTレゾナントは、PCやケータイなどへのシームレスなサービス提供を目的に事業を展開しており、「ココde検索」も「リアルの場とネットをつなぐ」(同社取締役 シームレス事業部長 大町雄一氏)ものという位置づけ。同サービスは本日よりプレオープン、2009年2月16日から2010年1月31日までを実験期間として設ける。この間に、地理文書検索サービスに関するユーザー受容性評価、同技術の性能評価を行ない、将来的にはPC向けの検索にも投入したいとしている。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの携帯電話に対応する。