ボーズは18日、都内にてiPod用スピーカー「SoundDock」シリーズとホームシアターシステム「3・2・1」シリーズの新製品発表会を開催した。

長く愛される商品を目指して

広報宣伝部 伊東奈津子氏

発表会では、まず同社 広報宣伝部 ナショナル・マーケティング担当 ディレクター 伊東奈津子氏が登壇。同社のものづくりの原点として「生活の中に素晴らしい音を届けるため、お客様の抱える問題を、ボーズならではのテクノロジーで解決すること」を掲げ、その結果として「"長く愛される商品"を目指していきたい」などと語った。

またボーズ・コーポレーションが、利益の全てを研究成果につぎ込むリサーチカンパニーであることを強調。テーブルトップオーディオ「Wave Music System」やノイズキャンセリング技術を搭載したヘッドフォン「QuietComfort」などこれまで常に新ジャンルの商品提案を続け、根付かせてきた同社の姿勢を示した。

広報宣伝部 清水将氏

"リサーチカンパニーとしての最前線の研究成果"として紹介された今回の新製品に関しては、広報宣伝部の清水将氏が説明した。

清水氏は、冒頭に「薄型TVが普及したことにより、ホームシアター市場が拡大している」という顧客ニーズを解説。続けて同社が、2002年よりホームエンターテイメントの楽しみ方を広げることを目的として手がけてきたホームシアターシステム「3・2・1」シリーズは「『Performance』『Simplicity』『For movies For music』という初代から変わらぬコンセプトを貫いている」と語り、"For movies For music"面では、「一般的なホームシアターでは、音楽再生時に不自然に感じることもあったが、今回新たに発表した3機種では映画・音楽を本格サラウンドで楽しめる」とアピール。ただ、「いかにパフォーマンスが優れていたとしても使い勝手が悪いものでは話にならない。誰でも気軽に簡単に使えるもの(Simplicity)を目指した製品づくりを心がけている」としていた。製品の詳細・発売時期などはこちら

HDD搭載の最上位機種「3・2・1 GSX Series III」のみ、システムがユーザーの嗜好を学習し、自動でユーザーに合った音楽を選曲・再生する「uMusic」(約200時間分)が搭載される

スタンダードモデル「3・2・1 GS Series III」(左)。ボーズ・ファクトリーストアモデル「3・2・1 Series III」と他2モデルとの違いは、搭載スピーカーとカラーバリエーションなど

また、iPod用スピーカー「SoundDock」シリーズ新モデル開発の背景には、iPodユーザー増加に伴い「iPodをより高音質で楽しみたい」という需要が高まったことがあるという。2004年に発売した「SoundDock」、2007年に発売されたバッテリ搭載型のポータブルタイプ「SoundDock Portable」に続けて、そのニーズに応える形で登場したのが、新モデル「SounDock Series II」だ。

よりコンパクトサイズとなった「SoundDock」新モデル

ボタン数を最小限にするなどデザインも一新された付属リモコン

清水氏は、同製品の特長として「そのサイズからは想像できない本格サウンドを気軽に楽しめる点」を挙げ、「従来、迫力あるサウンドを楽しみたいと思ったとき、大きなスピーカーでないと再現できないと言われてきました。しかし、永年の研究成果でもある小型高性能スピーカー技術によってたとえ小さなスピーカーでも迫力あるサウンドを楽しめるようになっている」と説明した。また「3・2・1」シリーズと同様に、「SoundDock」新モデルも、操作性や接続などをシンプルにすることで幅広い人が簡単に使用できるように構成されているという。製品の詳細・発売時期などはこちら

さらに会場後方には、インターナショナルに活躍したデザインチームに評される賞「red dot award : design team of the year 2008」をボーズ・デザインチームが受賞したことを記念して同社製品を展示。先進性、機能性、人間工学、耐久性、エコロジー、機能の明快度などの観点で選ばれる「red dot award: product design 2008」を受賞した同社製品を中心とした展示構成で、技術力だけではない同社の革新性を感じさせてくれた。

デザイン性にも優れた同社製品を展示