複数の写真から3D空間をつくりだす「Photosynth」

Microsoftは20日 (米国時間)、疑似3次元空間作成サービス「Photosynth」を一般公開した。2007年6月以降、Microsoft Live Labsのサイトで技術者向けプレビューとして公開されていたが、今後は一般ユーザにも利用しやすい形式で提供される。

Photosynthは、複数の写真を分析し3次元空間として再現する画像処理サービス。動作環境はWindows Vista / XP SP2以降、WebブラウザにInternet Explorer 7またはFirefox 2以降が必要。ActiveX (インストーラはEXE形式) とDirectXに依存するため、Windows以外のOSでは動作しない。また、3D空間作成サービスの利用には、Windows Live IDが必要。

現時点ではWindowsのみサポートされているが、将来的にはMac OS Xもサポートされる予定。Webサイトには、「クロスプラットフォーム対応のPhotosynthがあればと心底願っているが、現在のところWindowsでしか動作しない。Mac版が完成次第サイトにアップロードするので、信じてほしい」とのコメントが掲載されている。

Photosynthの技術は、米MicrosoftのLive Labsにより開発。同一オブジェクトを撮影した複数の写真を解析、どの位置 / 角度から撮影されたかを推定することにより、被写体を中心とした3次元空間をつくり出す。PhotosynthのWebサイトでは、世界中の名所・旧跡や、通常は見学が難しい工房の内部など、Photosynthで作成された作品が公開されている。