三洋電機は3日、ポータブルナビ「GORILA」シリーズの新モデル「NV-SD585DT」を発表した。発売は7月18日で、価格はオープン。市場価格は9万円前後と予想される。

内蔵メモリーの大容量化とエンジンの高速化により、HDDナビ並みに機能を身に付けたポータブルナビ「NV-SD585DT」

同製品は、昨年9月に発表された「NV-SD580DT」の後継モデル。NV-SD580DTは、メモリータイプのポータブルナビとしては、初めてFM多重VICSチューナーを内蔵したモデル。また、ワンセグチューナーを内蔵し、さらにSDメモリーカードによるメディアプレイヤー機能も搭載されていた。

新モデルであるNV-SD585DTでは、内蔵メモリー(SSD)の容量を従来の2GBから4GBへと増強。5月に発表された「NVA-MS1280DT」「NVA-MS1180DT」と同じ容量となった。これにより、収録されている地図の内容が充実。新たに交差点の3D表示に対応したほか、方面看板表示にも対応した。

交差点尾3D表示や方面看板表示、2画面表示にも対応する

メディアの容量が増えると、気になるのが処理速度だが、「NVA-MS1280DT」「NVA-MS1180DT」と同様、高速処理の「GORILLAエンジン」を搭載しており、スクロールなどもスムーズに行うことができるという。また、画面を左右に分割して、それぞれ違う縮尺の地図を表示させる2画面表示機能も搭載される。

ゼンリンデータコムの運営するドライブポータルサイト「いつもドライブ」との連携も可能となった

新たにwebとの連携機能も搭載した。ゼンリンデータコムの運営するドライブポータルサイト「いつもドライブ」で検索した地点データを、SDメモリーカード経由でNV-SD585DTに登録することが可能だ。

また、大阪限定ではあるが、車上狙いの多発地域を音声と画面表示で知らせる盗難危険地域警告機能も搭載している。そのような地域で車から降りるときには、ポータブルナビの特性を生かし、GORILA本体を外して持ち出してしまえば安心だろう。

また、新モデルではメディアプレーヤーやワンセグチューナーの機能も向上。メディアプレーヤーではWMA型式の音楽ファイルの再生に対応(従来はMP3型式ののみ)。JPEG型式の静止画表示にも対応した。ワンセグチューナーは、1週間10番組までの予約録画が可能となった。