三洋電機は5日、デジタルムービーカメラ「Xacti」シリーズの新モデル「DMX-HD1010」を発表した。発売は6月20日を予定している。価格はオープンで、市場価格は12万円前後と予想される。

高画質化だけでなく、スローモーション撮影も可能となった新フルハイビジョン「Xacti」DMX-HD1010

DMX-HD1010は、記録メディアにSDメモリーカードを使用する(32GBまでのSDHCメモリーカードに対応)フルハイビジョンデジタルムービーカメラ。映像のファイルフォーマットは、MPEG-4 AVC/H.264規格準拠(.MP4)。

新モデルでは、映像圧縮コーデックの見直しや信号処理の最適化、ビットレートの向上(12Mbpsから14Mbps)などにより、さらなる高画質化を実現。主に、解像感と色合い・暗所での画質性能をアップさせているという。同社広報によれば、「(元の画質がいいため)被写体の輪郭を無理に強調する処理を必要としないため、黒いフチが気にならない高精彩な映像が楽しめます。また、Dレンジの拡大により白とびもしにくくなっている」とのこと。また、新たにスローモーション撮影機能を追加。1秒間に300コマの高速撮影を実現しており、手軽にスローモーションムービーを撮影することが可能となった。

機能面では、ライブラリ機能を強化。従来モデルである「DMX-HD1000」でも、パソコンに接続することなく、外付けUSBハードディスクに直接ライブラリーを作成する機能を搭載していたが、HD1010では、撮影した日付別に自動的に割り振ることが可能になった。

ムービーの編集ソフトは「Nero 8 Essentials for Sanyo」が付属される。同ソフトは、Windows Xp/Vista上で動作する。編集後のムービーは、BD-AV、AVCHDにフルハイビジョンで書き出し可能。また、SDにはなるが、DVDへの書き出しもサポートされる。

このほか、従来機では静止画のみに対応していた顔検出機能が、ムービーでも使用可能に。また、ムービーの撮影モードに1920×1080ピクセル(30fps・12Mbps)のFull-SHQを追加したことにより、MacintoshのQuicktimeでも再生が可能となる。従来モデルでは、フルハイビジョンでの撮影モードは1920×1080(60fps・12Mbps)のみとなっており、このモードで撮影されたムービーは、MacintoshのQuicktimeでは再生できなかった。