「N706ie」(NEC製)

NTTドコモは27日、FOMA携帯電話の新製品「N706ie」(NEC製)を発表した。ワンタッチオープン、大型で見やすいサブディスプレイ、通話を聞き取りやすくする機能などで使いやすさを向上させた、折りたたみ型の携帯電話機。8月~9月の発売を予定している。

型番末尾の「e」は、「誰にでも使いやすい」(everyone)をコンセプトに「見やすさ」「聞きやすさ」「使いやすさ」(easy)を追求し、楽しく(enjoy)使える機能を搭載したモデルに付けられている。706iシリーズでは、N706ie を含めて4機種が「706ie」シリーズとして用意されている。

正面

裏面

左側面

右側面

先端部

ヒンジ部

使いやすさへのこだわりのひとつが、大型で見やすい背面ディスプレイで、約1.6インチ(96×84ドット)モノクロ液晶を搭載している。大きな時計のほか、3軸加速度センサーを採用した歩数計機能「ウォーキングカウンター」の表示ができる。ウォーキングカウンターでは歩数に応じた消費カロリーの計算が可能で、歩いた歩数が少ないと対応待受アプリ内の人型アバターが太っていくので、ゲーム感覚で利用できるような楽しさも兼ね備えている。

背面ディスプレイは4種類の表示が可能。「時計3」の設定を選ぶと、開発中のため展示機では表示できなかったが、猫などのキャラクターが表示されるという。

ウォーキングカウンター待受画面

ウォーキングカウンター表示画面

本体の厚さが16.6mmと薄型でシートキーが採用されているものの、各キーが隆起してグリッドが設けられているなど、できる限り操作しやすいようになっている。さらに、これまでパナソニック製の携帯電話ではお馴染みだった開閉機構「ワンプッシュオープン」と同等の「ワンタッチオープン」機構を搭載しており、ヒンジ部のボタンを押すだけで画面を開くことができる。折りたたみ電話機の開きやすさに配慮した。

ワンタッチオープン

通話機能では、受話音量を自動で調節して聞き取りやすくする「ハイパークリアボイス」を搭載した。充電池は3.8Vで870mAhと平均的な容量ながら、906i/706iシリーズの中で最長となる連続通話時間約240分を実現している。省電力設計により、連続待受時間や連続ワンセグ視聴時間もFOMA最長クラスとなっている。

さらに、メニューも項目を見直した。通常は着信音の調節などは「設定」から行うが、設定の中に「電話の設定」を設け、より直感的に階層をたどれるようになっている。文字サイズもこれまでの「大フォント」よりさらに大きな「特大」に対応し、メニュー画面において大きい文字が表示可能な「拡大もじ」も利用できる。エラー表示などのポップアップメッセージ、深い階層の項目、画面下部のソフトウェアキー表示などは、設定したフォントサイズで表示されないことがあったが、N706ieではそういった部分まで大きなフォントで表示できるようになっている。

設定の内に「電話の設定」項目ができた

メインディスプレイは約3.0インチフルワイドQVGA (240×427ドット) TFT液晶。カメラは約200万画素CMOSで、オートフォーカスには対応しないが、手動のスライドスイッチを操作すれば接近写真の撮影が可能だ。内側カメラは30万画素CMOS。このほか、外部メモリー用にmicroSDカードスロット(最大2GB)を搭載。デコメアニメ、GPS、フルブラウザはサポートしていないが、ワンセグ、おサイフケータイ、FOMAハイスピード、ドキュメントビューアなどは対応している。

寸法 105mm×49mm×16.6mm
質量 約115g
連続待受時間(静止時) 約650時間
GSM連続待受時間(静止時) -
連続通話時間 約240分
連続テレビ電話時間 約110分
メインディスプレイ 約3.0インチフルワイドQVGA(240×427ドット)TFT液晶(262,144色)
サブディスプレイ 約1.6インチ(96×64ドット)STN液晶(1色)
外部メモリー microSDカード(最大2GB)
外側カメラ 有効約200万画素CMOSカメラ
内側カメラ 有効約33万画素CMOSカメラ
Chianti Red/Truffle Brown/Shell White