次にもう少しテストの詳細を説明したい。

GRAPHICS TEST 1 JANE NASH♀ (Photo11)

こちらのテストは、

  • Lots of static objects
  • Lots of complex dynamic skinned objects
  • Cascaded shadow maps using PCF filtering
  • Very few instanced objects
  • No ray-marching (volumetric) effects
  • Cloth simulation
  • Anisotropic materials (math-heavy)
  • Caustics
  • Hierarchical rendering passes to render water reflection and refraction

といったあたりが特徴とされる。人間の動きとか造形には色々違和感を感じる人も多いようだ(もう少しなんとかならなかったのか、とは筆者も思う)が、まぁゲームそのものではないのでこのあたりは大目に見たほうがいいのだろう。水面の上をジェットスキーなどが移動するために波面が大きく変化したり(Photo12)、服が動きにあわせてひらひら動いたり(Photo13)、写り込みが変化したり(Photo14)といったところが特徴である。結果はフレームレートで示される。余談であるが、主人公が逃げるボートはなぜかSAPPHIREロゴ入り(Photo15)。

Photo12:Entryでこれを実行すると波面が平坦となり、その上をジェットスキーがふらふら浮きながら移動するという、ちょっと気味の悪い光景に。

Photo13:ちなみにひらひらするのは女性一人。追っ手はいずれもレオタードみたいなぴっちりした服。判らなくはないが、ちょっと変。

Photo14:水中の描写とか光の反射に関しては、3DMark06からずいぶん進化したと思う。

Photo15:昔から、ベンチマークの合間にメーカーのロゴが表示されるという形の広告を行っていたからそれほど不思議ではないのだが、ついにProduct Placementも行うようになった模様。ちなみに筆者が確認した限りはSAPPHIREのみだ。

GRAPHICS TEST 2 NEW CALICO(Photo16)

こちらは、

  • Almost entirely consists of moving objects
  • No skinned objects
  • Variance shadow mapping shadows
  • Lots of instanced objects
  • Local and global ray-tracing effects (Parallax Occlusion Mapping, True Impostors and volumetric fog)

が特徴。宇宙空間を戦艦が進んでゆき、敵の惑星を都市攻撃するといったシナリオである。戦艦そのものはかなり巨大であるが、ポリゴンそのものはそう多くない印象(Photo17)。ただ照明効果(Photo18)とか爆発(Photo19)、メタリックの表現(Photo20)などは大幅に進歩しており、このあたりは表現の進化を明確に感じる。結果はやはりフレームレートで示される。

Photo17:スケールは従来の3DMarkのどのテストよりも大きい。

Photo18:これは多分スミアを模したものではないかと思う(緑と青の横線)。

Photo19:爆発の表現はとても進化した。

Photo20:メタリック表現では、3DMark06のGame Test 1に出てきたパワードスーツの外観を思い出すと、違いというか進化がわかりやすい。