MozillaのパワーにMacのスタイルを持つ「Camino 1.6」

Caminoプロジェクトは17日 (米国時間)、Mac OS X向けWebブラウザの最新版「Camino 1.6」をリリースした。動作環境はMac OS X 10.3 (Panther) 以降、バイナリパッケージは英語版のほか、日本語など複数の言語に対応したマルチリンガル版の2種類が用意されている。

今回のリリースは、2007年6月に公開されたCamino 1.5以来約10ヶ月ぶりの新バージョン。HTMLレンダリングエンジンには、Firefox 2.0系と同じGecko 1.8.1を採用、Firefoxの最新バージョンと同様の改良や脆弱性の修正が施されている。

主な変更点としては、新バージョンのリリースを自動的に確認する自動アップデート機能の追加や、同一サイトにおける複数のキーチェーンへの対応が挙げられる。ユーザインターフェイスも改良され、タブバーに表示しきれないほどタブが増えたときには左右のスクロールアローが表示されるなど、タブブラウジング機能がブラッシュアップされた。検索パネルが検索ツールバーに置き換えられ、Web検索欄で検索エンジンの消去や名称変更、並び替えなどができるエディタ機能が搭載された。

AppleScriptのサポートも強化され、個別のタブやウインドウにAppleScriptを適用できるようになったほか、AppleScriptを利用したブックマークの編集が可能になった。AppleScriptで記述されたカスタムツールバーも利用できる。