ところで、今回付属してきたクーラーは、Intel純正のものでなく、なんとZALMANのCNPS9500 ATであった(Photo22)。もっとも、取り付けに際してはちゃんとバックプレートがある(Photo23)ので、Intel純正よりも安心感は高かった。騒音に関してはまぁ相応といったところ。ただ取り付けるとこんな感じ(Photo24、25)になり、かなりの威圧感ではあった。

Photo22:ちなみにこれが最終製品でどうなるかは不明との事。あくまでも今回のテスト用に急遽調達しただけかもしれない

Photo23:マザーボードの裏にバックプレート(写真右下)、表にクリップサポート(写真左下)を取り付け、両者をネジ(長いほう)で取り付ける。その後で、CPUクーラーを配し、クリップ(CPUクーラー下の金具)を通してクリップサポートにネジ留めするという方式

Photo24:バックパネルはこの通りシンプル。ところでCPUクーラーの向きは、今回平置きでテストしたのでこの向きが便利だったのだが、ケースに入れるなら90°回転させることをお勧めしたい

Photo25:角度を変えるとこんな感じ。この時点で高さは16cm余りに

さて、これと組み合わせるメモリであるが、今回評価キットに付属してきたのはMicronのDDR2-800 2GB×2のみ(Photo26)。スペックは800MHz 5-5-5-18になっていた(Photo27、28)。本来ならば4slotを全部埋めないと性能が出ない気もするが、DDR2-677はともかくDDR2-800品はまだマーケットに流通しておらず……。なのでこちらで追加することもままならず、結局このまま2ch構成で利用する事にした。結果として、メモリアクセス性能に多少ビハインドを負うことになりそうだ。メモリスロットの記載を見ると、やはり1chあたり1枚づつの装着になっていることが判る(Photo29)。

Photo26:IDFで展示されたものと同一ロットっぽい。勿論市場には流通していない

Photo27:動作も400MHzのDDRとして行われている

Photo28:SPDもDDR2-800の動作しか想定されていないようだ

Photo29:Intel 5400そのものは、各チャネルあたり最大4枚までFB-DIMMを装着できるので、ちょっと贅沢な使い方ではある

ちなみにBIOS Setupはやはりエンスージアスト向けであることを意識してか、ずいぶんとオーバークロック機能が充実している。このあたりに通常のサーバー向けマザーボードとの違いが見出せる(Photo30~33)。

Photo30:ここは普通の画面。ちなみにBIOSはこの撮影後に、Revision 780(2008/01/13付け)に入れ替えた

Photo31:Processor Override設定。ほぼ全ての項目が設定可能

Photo32:Memory Overrideの設定。今回はデフォルトのDDR2-800の5-5-5-18のまま利用した

Photo33:PCI Express Overrideの設定。この時点ではまだグラフィックスカードは1枚しか装着していないので、Slot 0のみx16で他は全てx0になっている