昨年は、独自の低電力プロセサを開発し5382コアを1筐体に収容するスパコンを展示し、話題を集めたSciCortex社であるが、今年はSC07直前に発表した72コアのデスクトップシステムを中心とした展示であった。各コアの消費電力は600mWと小さいので、72コアのシステムでも200W以下である。しかし、全体で72GFlopsという性能は、IntelやAMDのクワッドコアCPU 2個分程度の性能であり、価格的には競争が厳しそうである。

(左)SciCortex社のSC072システム。(右)中央のステージに展示されていた5382コアのSC5382システム。

Rackable社のICE Cubeは、大型のコンテナの内部にびっしりと同社のサーバを詰め込み、必要なところに運んで直ぐに稼動できるという移動型データセンターである。2つのサーバ筐体の奥の銀色の膨らんだ部分にはファンが入っている。

コンテナ内部にサーバを詰め込んだRackable社のICE Cube。