台湾のASUSTeK Computerは、US199ドルの販売価格を目標に開発が進められたノートPC「ASUS Eee PC」の正式発表を行った。まずはLinuxを搭載する4モデルがリリースされ、間もなく各国市場で販売開始となる。

ASUS Eee PC

ASUS Eee PCは、7インチのカラー液晶ディスプレイを搭載した、本体重量920グラムのコンパクトなノートPCながら、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)、デジタルカメラ、電子辞典、電子ブックリーダー、オフィススイートの「OpenOffice.org」など、多彩な機能を全て標準搭載。仕事に、学習に、遊びに、だれでも"イージー(Eeesy)"にフル活用できるという製品コンセプトが掲げられている。

最大の特徴として、ASUS Eee PCは全機種にSSD(Solid State Drive)を採用。HDDドライブを装備しないことで、対衝撃・振動などの性能アップが図られるほか、高速起動も実現するようだ。初めてリリースされる4モデルは、SSDの容量に応じて、2GB/4GB/8GBのラインナップが用意され、最小構成モデル「Eee PC 2G Surf」のメインメモリは256MB、バッテリ駆動時間は最大2.8時間とされている。最上位モデルとなる「Eee PC 8G」は、1GBのメインメモリを搭載し、バッテリ駆動時間は最大3.5時間。SSD 4GBモデルは2種類が用意され、共にメインメモリは512MBとなるものの、バッテリ駆動時間が異なっている。

なお、気になる販売価格だが、現時点では台湾国内での販売価格のみがアナウンスされている。Eee PC 2G Surfの価格は、7,999新台湾ドル(約28,670円)となっており、US199ドルの価格帯よりは高くなったものの、市場最安レベルのノートPCであることに違いはない。ASUS Eee PCは、年内に20万台を売上げる目標が明らかにされている。

さらに、同社は将来的に、Windows XPを搭載するモデルに加え、新たにWindows Vistaを搭載した製品ラインナップも充実させていく方針に言及しており、今後の展開が非常に楽しみだ。