One Laptop per Child(OLPC)は、デジタルデバイド解消を目標に開発を続けてきた低価格ノートPC「XO」を、期間限定で一般消費者向けにも提供するキャンペーン「Give 1 Get 1」の発表を行った。北米で11月12日から期間限定で購入可能とされている。

One Laptop per Childによる教育向けノートPC「XO」

XOは、発展途上国の子どもたちにも、1人1台ずつノートPCが利用できる環境を整備することを目指して開発された。堅牢仕様のノートPCを、US100ドルにて提供可能にし、全世界の20億人に上る子どもたちへ、新たに教育の機会を差し伸べる理想が掲げられている。

すでにODMメーカーとなる台湾のQuanta Computerを通じて、XOの量産体制が整いつつあるようで、OLPCのサイト上では、US200ドルにつき1台のXOを発展途上国の子どもたちへ寄贈できる寄付の受付が行われているという。

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これまでOLPCはあくまでも、一般の消費者向けに超低価格ノートPCを販売するというスタンスでXOを提供することはない、としてきたものの、Give 1 Get 1により、寄付を行えばだれでもXOを入手できる機会が開かれるようだ。US399ドルの寄付額で、発展途上国の子どもたちへXOが1台寄贈されると同時に、自分もXOを1台購入できるという仕組みになっている。

OLPCは、先進国の消費者がXOを購入できるチャンスは今回のみになるとしており、Give 1 Get 1の参加者には、年内にもXOが送り届けられる予定が明らかにされている。