すでに紹介したLauncherやTerm-vt100などのターミナルソフトのほかにも、数多くのユニークなネイティブアプリケーションをインストールすることが可能だ。これほど短期間に数多くのアプリケーションが生まれてきた背景は、やはり、iPhoneがDarwinというUNIXベースの端末であり、過去の資産(ソースコード)を利用しやすい環境にあるからだろう。

以下に、いくつかのネイティブアプリケーションを紹介しておこう。

入出金管理ソフト「MobileMoney」

「MobileMoney」は、簡単な入出金管理ができる簡易入出金管理アプリケーション。複数アカウントを管理することも可能となっている。入力項目は「入出金の内容」と「金額」、そして「種別(入金・出金)」の3項目のみで、シンプルな構成となっている。アカウントごとに自動的に残高を計算してくれるので、出張や交通費清算など、ちょっとした計算に便利に使える。

「MobileMoney」。アカウントの内容表示画面

各項目のデータ入力画面

RSSリーダー「MobileRSS」

「MobileRSS」はRSSリーダーだ。英語のサイトでは問題なく使用できるが、日本語サイトではまれに強制終了してしまうなど、少々動作が不安定な場合もある。

「MobileRSS」の日本語表示画面

簡易ファイルマネージャー「Squid」

「Squid」は、iPhone内部のファイルやディレクトリ構造を閲覧できる簡易ファイルマネージャー。ファイルのコピーや移動などは一切行えない。単にディレクトリ構造を確認するだけの簡易版だが、ファイルなどのパーミッション設定は可能。iPhone内部のディレクトリ構造を概観するには、ターミナルを使うよりは手軽で全体像が把握しやすく便利だろう。Squidでディレクトリ構成を確認してから、ターミナルを使うと効率的な作業が可能になる。

「Squid」によるディレクトリ表示画面

アトリビュートの表示画面