ソニーは、サウンドエンターテインメントプレーヤー「Rolly」(ローリー、SEP-10BT)を発表した。店頭想定価格は約39,800円。

「Rolly」の正面

背面。左下がUSB 2.0ポート。右上部分は電源スイッチおよびBluetooth用

上部にあるプレイボタン。音楽やモーションの再生および停止、Bluetoothのペアリングに利用する

Rollyは、ATRAC3 / ATRC3 Plus / MP3 / AAC形式に対応した音楽プレーヤーで、1GBのメモリを内蔵している。楽曲データを再生するには、PCとRollyをUSB接続後同梱の楽曲管理ソフト「SonicStage CP Vre4.3を利用してデータを転送する必要がある。また、Bluetoothによるペアリングおよび接続することで、PCや携帯電話上の楽曲データを再生するスピーカーとしても利用できる(Rollyはヘッドフォン端子は搭載していない)。

楽曲再生や停止などのユーザーインタフェースが独特かつ直感的で、SONYロゴを手前にした状態で床に置いている場合は、ユーザー側にホイールを小さく動かすと前の曲が再生され、奥に動かすと次の曲となる。また、Rollyを時計回りに回転させると音声ボリュームが下がり、反時計回りでは音量が大きくなる。

手に持つ場合も同様で、Rollyを縦にした状態で上側のホイール部分を回転させると再生する曲を変更でき、下側ホイールの回転でボリュームを調整できる。

またRollyは、再生中の楽曲に合わせて「モーション」と呼ばれる"ダンス"を踊るようになっている。それぞれ左右のアーム、ショルダー、ホイールを動かし、左右サイドランプを点滅させる。「セルフモーション」機能により自動的に楽曲を解析しモーションを生成して再生を行う。

音楽再生中は、アームが開閉し、サイドランプが光るなどの「モーション」を実行させられる

側面。スピーカーを流線形状の先端部に取り付けたことで指向性が少なくなり、"いい音"やステレオ感が得られやすくなっているという

同梱のモーション作成・管理用ソフト「Motion Editor Ver1.0」を利用すると、Rollyの動作部位の動きやサイドランプの点滅などを楽曲に合わせて組み合わせるなど、モーションをカスタマイズできる。また、ソニー独自の「12音解析」と「ビート解析」技術による「おまかせオートモーション」機能を使用した自動振り付けだけで作成できるようになっている(手動による作成や微調整も可能)。

なお、モーションデータは、対応サービスサイトを介してユーザー間で共有することも想定しているようだ。

別売のアクセサリーとして、専用充電クレードルも同時発売される

Rollyのスペックは、サイズ104×65×65mmで、重量約300g。スピーカーサイズは口径20mm、スピーカー最大出力1.2W×1.2W。連続再生時間は音楽再生時約5時間、音楽とモーション再生時約4時間。USB 2.0×1搭載。Bluetooth: A2DP(オーディオストリーミング)、AVRCP(携帯電話、PCにある楽曲操作)対応。

音楽関連仕様の詳細は、MP3の場合は対応ビットレート32~320kbps(VBR)。ATRACは48~352kbps対応。AACは16~320kbps(VBR)対応。

記録できる最大曲数と時間の目安は、楽曲データのみの場合はビットレート48kbpsで685曲(約45時間40分)、64kbpsで515曲(約34時間20分)、132kbpsで250曲(約16時間40分)、256kbpsで130曲(約8時間40分)、352kbpsで94曲(約6時間10分)。楽曲データとモーションデータの場合は、ビットレート48kbpsで536曲(約35時間40分)、64kbpsで426曲(約28時間20分)、132kbpsで227曲(約15時間)、256kbpsで123曲(約8時間10分)、352kbpsで90曲(約6時間)。