BootCampでも仮想化でもない、もう1つのWin実行環境「CrossOver Mac 6.1 日本語版」

Windows用アプリケーションは、Windowsの"しきたり"に従う必要がある。起動用のボリュームとしてCドライブを利用し、ユーザ用の書類は原則「マイドキュメント」に保存する、などといったディレクトリ構成はその一例だ。レジストリなど、アプリケーションの動作に必要な情報が記録されるファイルも必要。実行されるアプリケーションにはその環境がWindowsとして映らなければならないため、それらしく見せる必要が生じる。

そのために用意された概念が「ボトル」。Windows 2000らしく見せたいときにはボトルA、Windows XPライクに振る舞いたいときにはボトルB、といった具合にボトルを複数用意することにより、Windows互換環境を使い分けることができる。

CrossOver Macでは、Windows 2000的に見せる「win2000」をデフォルトのボトルとして使用する。ボトルを変更するときには、アプリケーションのインストール時に「ボトルの管理」画面を利用する。そこで使いたいボトルを選択(なければ作成)、右横の[アプリケーション]タブにある[アプリケーションをインストール...]ボタンからインストールを開始すればいい。