デルは11日、スモールビジネス向けPCの新ブランド「Vostro(ボストロ)」を発表し、同ブランドのデスクトップPC 2製品、ノートPC 3製品を発売した。価格は、デスクトップPCが56,700円より、ノートPCが65,100円より。

同日、報道関係者向けに、新ブランド発表および新製品発表会が行われた。同社では企業向けPCのブランドとして「OptiPlex」「Latitude」を展開していたが、同ブランドは従業員400人以上の中・大規模企業向けとし、Vostroブランドでは個人事業者から100人程度の中小規模企業に特化した製品、サービスを提供する。

具体的なサービス・サポートとして、電話による「24時間365日テクニカルサポート」、リモートでトラブルに対応する「Dell Connect」、必要な情報に簡単にアクセスできる「Dell Support Center」、メンテナンス箇所の自動検索ソフト「Dell Support」、電話予約やEメールでの対応などを、Vostro製品には標準で提供する。保守期間は1年間で、アップグレードプランを選択した場合3年間に延長される。プランによっては翌営業日出張修理サービスや盗難対応などを追加することもできる。

デル ホーム・スモールビジネス・マーケティング本部ディレクターの小林治郎氏は、「デルの原点もスモールビジネス。Vostroのキーワードは原点回帰」と述べ、今後もスモールビジネスを支援すると語る

 カカクコム代表取締役社長の田中実氏は、メーカーサイトへの誘導実績で価格.comはポータルや直販のサイトに次いで高いことを明らかにした。同サイト上でのデル製品のランキング推移なども紹介

メーカーサイトへの誘導状況とデスクトップパソコン人気ランキングの推移

デスクトップPCは、「Vostro 200 ミニタワー」および同「スリムタワー」の2製品。ミニタワーは価格性能比と拡張性を重視し、GeForce 8600 GTやサウンドカード(Sound Blaster X-Fi Xtreme Music)なども追加可能。スリムタワーは対ミニタワー容積比41%のコンパクトさで、設置スペースの削減に貢献する。チップセットはインテルのG33を採用し、CPUはCeleron、Pentiumデュアルコア、Core 2 Duoから選択可能。プリインストールOSはWindows XP Home Edition/Professional、Windows Vista Home Basic/Businessが用意される。最低構成価格は、ミニタワーが56,700円、スリムタワーが58,800円。

Vostro 200MT

Vostro 200ST

ノートPCは、高性能モデルの「Vostro 1500」、A4モバイルの同「1400」、ベーシックモデルの同「1000」の3製品で、全モデルでWXGA表示対応のワイドディスプレイを搭載し、ノングレアタイプと光沢タイプから選択可能。Vostro 1500は、15.4インチワイド液晶を採用し、NVIDIA GeForce Go 8400M GSまたは8600M GTを搭載する。 Vostro 1400は14.1インチワイド液晶を採用し、グラフィックコントローラはIntel IGMA X3100。重量は約2.45kgとした。Vostro 1500/1400のCPUはCeleronまたはCore 2 Duoから選べる。Vostro 1000は、15.4インチワイド液晶とAMDプロセッサを採用し、グラフィックコントローラはRadeon Xpress 1150。最低構成価格は、Vostro 1500が86,100円、同1400が73,500円。同1000が65,100円。

Vostro 1000

Vostro 1400

Vostro 1500