ソースネクストは14日、六本木アカデミーヒルズで事業戦略発表会を開催。壇上に上がったソースネクスト代表取締役社長 松田憲幸氏は、ThinkFreeと提携し、Web上で利用できる無料のオフィスソフト「ThinkFree てがるオフィス」を発表した。5月14日からベータ版をサービス開始。9月から正式サービスを開始する。

ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長(右)とThinkFreeのTJ Kang CEO(左)

インターネット上で利用するオフィスソフトは、すでに各社から提供されているがMicrosoft Officeとの互換性は低い。一方のThinkFree てがるオフィスはMicrosoft Officeとの互換性を重視。ショートカットキーまで同じにした。もし、取引先からWordファイルがメールに貼付されて、送られてきても対応できるようになる。

またソースネクストは、「ウィルスセキュリティZERO」に続くZEROシリーズの新製品として、「携快電話ZERO」を6月29日に発売。Windows Vista対応で、バージョンアップの費用が無料となっている。また、イーフロンティアより権利を取得した「筆王」を、6月15日に筆王2007(夏版)として発売する。

このほか、ダウンロードによりソフト購入を簡単にする新サービス「1クリック・ダウンストール」を開発。これにより、購入からダウンロード、インストール開始まで1クリックで行えるようになる。9月から200タイトルで提供開始し、2008年3月までに対応ソフトを1000タイトルまで拡大する予定だ。
 

ThinkFree てがるオフィス

ThinkFree てがるオフィスは、インターネットに接続できる環境があれば無料で利用できるオフィスソフト。複数のユーザーが使えることも特徴の1つとなっている。ThinkFree てがるオフィスは、ワープロソフト「ThinkFree てがるワープロ」、表計算ソフト「ThinkFree てがる表計算」、プレゼンテーションソフト「ThinkFree てがるプレゼン」の3種類で構成。Microsoft Officeと互換性を持つドキュメントが作成可能で、AjaxによりWeb上で軽快に動作する。使いやすいインターフェイスとともに、パッケージソフト並みの軽快な操作感を実現した。対応OSは、Windows 2000 / XP、Mac OS X 10.4以上、Fedora Core 4、対応ブラウザはInternet Explorer 6.0 以上、FireFox 1.0.1 以上でJRE(Java Runtime Environment) 1.5.xが必要となる。

「ThinkFree てがるオフィス」のトップ画面。利用するためには無料ID登録する必要がある

「ThinkFree てがるワープロ」はWordのインターフェイスを参考にしているため、Wordを使ったことがあれば、そのまま移行しやすい

「ThinkFree てがる表計算」。どのソフトもWEB上かハードディスク内にデータを保存可能

作成したファイルは、会社のプロジェクトや学校のサークルなど、特定メンバーで共有可能にできる。公開されたファイルを共同編集する仕組みを持ち、「閲覧のみ」と「共同編集者」の2 段階の権限設定が行える。

また、不特定の第三者にファイルを公開して評価してもらうことも可能で、どのようなキーワードで検索されたのか、また評価やアクセス数を元に検索できるようになっている(6月よりベータ版サービス開始、9月より正式サービス開始予定)。

Web上には無料で1GBの保存領域が確保されているが、有料サービスで容量アップすること、自宅マシンとオンラインデータの同期サービスを有料で提供することを検討している。また、パッケージソフトの有料販売、広告表示なども考えているとのことだ。

携快電話ZERO

携帯電話は新機種登場のサイクルが短い。そのため、携帯電話に対応したソフトは、頻繁にバージョンアップしなければならない。この問題を解決するため、ソースネクストは、セキュリティソフトのノウハウを使い、バージョンアップを0円にした携帯電話向けデータ管理ソフト「携快電話ZERO」の提供を6月29日に開始する。「携快電話ZERO FOMA/SoftBank 3G用」が価格3,970円で、「携快電話ZERO 全キャリア用」が4,980円となっている。マイクロソフトがWindows Vistaを公式サポートする間は、無料でバージョンアップできる。

バージョンアップ0円シリーズの最新版が携快電話ZERO

もし、1,980円のソフトを2年ごとに買い換えた場合、10年で9,900円になる。「携快電話ZERO FOMA/SoftBank 3G用」なら初期購入費3,970円のみで、2年ごとに買い換えた場合より約6,000円の得となるという。バージョンアップ0円といっても、決して機能が少ないわけではなく、アドレス帳、メール、カメラで撮影した画像の管理はもちろん、おサイフケータイの利用履歴のバックアップ、お気に入りの楽曲の着信メロディへの自動変換などにも対応している。新機種が登場するたび対応する。

1クリック・ダウンストール

インターネットでのソフトの購入から、ダウンロード、インストール開始までを1クリックで行える「1クリック・ダウンストール」。9月から提供を開始する。

インターネットでソフトウェアを購入した場合、圧縮ファイルを場所を決めてダウンロード、ダウンロードしたファイルを展開、現れたインストーラを実行しなければならない。それに比べ、現在急成長しているインターネットでの楽曲購入は1クリックだけという、シンプルな作業となっている。ソフトウェアの購入からインストールまでを楽曲購入と同程度まで簡単にすれば敷居が下がるのではないかということで実現したのが、1クリック・ダウンストールになる。これによって、ユーザーの利用を高めるという。