読者の皆様、今年も大変お世話になりました。2015年の年末ということで、毎年恒例の年間注目記事をお届けいたします。今回は、10月~12月までをチェックしていきましょう。

2015年10月の注目記事

■ニュース
10月1日 NVIDIA、月額950円のゲーム配信サービス「GeForce NOW」を10月1日に開始
10月7日 Surfaceの新製品は"究極のノートPC"、米Microsoft「Surface Book」発表
10月7日 「Surface Pro 4」発表、第6世代Core搭載、ペンの筆圧感知が1024段階に
10月7日 ドライブ内蔵で世界最軽量、フルモデルチェンジした12.1型「Let'snote SZ5」
10月13日 東芝、12型Windowsタブレットで世界最薄・最軽量うたう「dynaPad N72」
10月14日 VAIOがWindows Phoneの開発を表明
10月14日 新型iMacファミリー発表、21.5"に4Kモデル登場、キーボードなども新型に
10月20日 デル、13.3型モバイルノート「XPS 13」新型 - Skylake搭載で最大18時間駆動
10月29日 富士通、PC事業・携帯電話事業をそれぞれ分社化
10月26日 民放5局の無料見逃し配信「TVer」、iOS/Androidアプリも提供開始
■その他記事
10月2日 Windows 10環境で使うネットバンキングは大丈夫? - 専門家に聞く脅威と対策の基本
10月16日 栄冠は誰の手に? マイナビニュース杯 第三回 心霊写真コンテスト結果発表
10月13日 「これがPCなのか!」文庫本サイズの小型ボディにバッテリ内蔵 - ドスパラ「Diginnos DG-M01IW」ロードテスト
10月13日 Surface Bookから見るMicrosoftの戦略 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
10月30日 富士通はなぜPC事業を分社化するのか - メーカーに迫る「統合」と「分割」の選択肢

10月、突如「究極」をうたう新しいSurfaceシリーズの2-in-1 PC「Surface Book」が、米Microsoftから発表されました。上位機は第6世代Intel Core i7とNVIDIA GeForce GPUを搭載するというハイエンドモデルながら、液晶が360度後方へ倒れる2-in-1仕様。国内発売は「2016年早々」の予定。楽しみに待ちたい製品です。

29日には、富士通の決算発表で、PC・携帯電話事業を分社化することが明かされました。「グローバルベンダとの競争力向上」「意思決定のスピード感」などを目的に、それぞれの事業で100%子会社を新設。新会社は2016年の2月に設立し、PC事業からは約1,000名、携帯電話事業からは約500名が新会社へ移ることが、12月に明らかになっています。

2015年10月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。「デルの2015年秋冬モデルPCは全13シリーズ - ノートPCと量販店モデルに注目」の画像です。写真は、デルの2015年秋冬モデルのうち、コンバーチブルタイプのNew Inspiron 11(11.6型)/New Inspiron 13(13.3型)/New Inspiron 15 (15.6型)の2-in-1 PC三兄弟。デルは、2015年5月に、ノートPC製品を強化する方針を発表していました

2015年11月の注目記事

■ニュース
11月3日 米AMD、「Catalyst」に代わる新ドライバ「Radeon Software」を年内に提供へ
11月4日 OneDrive、容量無制限の提供終了、無料プランも15GBから5GBに縮小
11月9日 BaiduのAndroid用SDKにバックドア機能 - 「Simejiには利用なし」
11月10日 「iPad Pro」が11日にオンラインストア販売開始、価格は94,800円から
11月11日 Google Chrome、Windows XP/Vistaのサポートを来年4月に打ち切り
11月11日 米Qualcomm、モバイル向けフラッグシップSoC「Snapdragon 820」を正式発表
11月12日 「Surface Pro 4」が今日から店頭販売、タッチ&トライも実施
11月13日 Windows 10初のメジャーアップデート、日本語版Cortanaも正式搭載
11月24日 Windows 10 Mobile端末「KATANA 01」ついに発売、12,800円で25日予約開始
11月25日 PFU、スキャンデータを直接クラウドサービスに送れる「ScanSnap Cloud」
■その他記事
11月5日 watchOS 2で、Apple Watchは「電話になった」
11月9日 「Threshold 2」アップデート対応版!! すべてが分かるWindows 10大百科
11月19日 日本マイクロソフト、初メジャーアップデートのWindows 10を詳しく解説 - 日本ユーザーからのフィードバックを大募集
11月12日 「ThinkPadの父」が語るThinkPad開発の歴史 - 歴代モデルも勢ぞろいしたレノボ・ジャパン設立10周年記念事業説明会
11月30日 話題のDragonBoardを使ってみた - Android Lollipop編

11月はとうとう、2015年9月に発表された12.9型タブレット「iPad Pro」が、国内で販売開始しました。本体の在庫は潤沢だったようですが、ペン型入力デバイス「Apple Pencil」が買えなかったという声が多数(12月の中旬までは品切れが相次いだようです)。Appleの7-9月期決算発表では、iPadの販売台数が前年同期比20%減となりましたが、iPad Proで巻き返しとなるでしょうか。

2015年11月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。『「Threshold 2」アップデート対応版!! すべてが分かるWindows 10大百科』の画像です。日本語版Cortanaが正式搭載されるなど、Windows 10初のメジャーアップデートに関する解説記事は、読者の注目度が非常に高いものでした

2015年12月の注目記事

■ニュース
12月1日 ついに60周年 - NORAD、2015年の「サンタ追跡サイト」オープン
12月1日 トリニティ、Snapdragon 617搭載のWindows 10スマホ「NuAns NEO」予約開始
12月4日 富士通、東芝、VAIOの3社、PC事業統合についてコメント
12月8日 キングジム初のPC「ポータブック」登場 - 8型A5サイズでキーボード分割式
12月9日 VAIO、SIMフリーの11.6型モバイルPC「VAIO S11」 - "Z"の技術を継承
12月14日 MS、「ストレージを返せ」の声に応えOneDriveの無料容量を15GBで維持可能に
12月15日 見かけは小型のキーボード、中身にはWindows 10 PCを"内蔵"
12月15日 vvvウイルス、日本でも相当数流入 - トレンドマイクロが注意喚起
12月21日 東芝、PC事業を子会社へ移管「他社との事業再編も視野に」
12月24日 富士通、2016年2月にPC事業の新会社設立 - 約950人が新会社へ
■その他記事
12月7日 Windows 10 Mobile、本命デバイスはどれ? - 阿久津良和のWindows Weekly Report
12月8日 まさかのモバイルPC - A5サイズの本体にほぼフルサイズのキーボード、キングジム発表会
12月9日 高水準のパフォーマンスとこだわりの作り込みが熱い - SIMフリーの11.6型PC「VAIO S11」を試す
12月20日 2015年冬版、注目したい&買ってみたいWindows PC - モバイルノートPC編
12月24日 さらに進化した超狭ベゼル液晶が魅力の世界最小13.3型ノートPC - デル「New XPS 13」

2015年最後の月となる12月。4日には、富士通、東芝、VAIOのPC事業が統合する、という衝撃的なニュースが飛び込みました。日本経済新聞やNHK、共同通信などが報じたもので、これに対して、富士通・東芝は「自社で発表したものではない」と声明を発表。VAIOは「憶測記事であり、コメントはない」と話しました。

そして、小粒ながらもピリリと辛く、注目されたのがテックウインドのWindows 10 PC内蔵の小型キーボード。スティック型PCがアリなら、PC内蔵キーボードも(スペース的には)確かにアリ、という盲点を突いた製品です。時代は巡って、NECの「PC-6001」や、タカラトミーの「ぴゅう太」などを思い出す、古参ユーザーも多かったのではないでしょうか。

2015年12月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。『ついに60周年 - NORAD、2015年の「サンタ追跡サイト」オープン』の画像です。今年もいい子のところにやってきたサンタクロース、NORADの観測によると、最終的に72億8千143万9千471個のプレゼントを配って、2015年の活動を終えたようです(地球の人口とほぼ同じなので、大人にも配られたかもしれませんね)

明日から2016年がスタート!!

今年は4回にわたり、注目記事から2015年を振り返ってみました。

2015年を通してもっとも読まれた記事は、Windows 10の提供方法が「無償アップグレード」となることを報じた記事「『Windows 10』は期間限定で無償アップグレード可能 - Win 7以降が対象」でした。

明日から、2016年がスタートします。PC業界を取り巻く大きなトピックとしては、まずはこれから本格的に普及するであろう、Windows 10 Mobileデバイス。いま名乗りを挙げているメーカーだけでなく、スマートフォンというより、Windows PCの一環として、新たなデバイスの登場が見込まれます。また、分社化が決定した富士通・東芝の新たなスタート、そして発表されるであろう新製品にも、期待していきたいところです。

まずは年明け1月6日(現地時間)から米・ラスベガスで開催する家電製品見本市「2016 International CES」にて、編集部が現地からレポートをお届けしますので、ご期待下さい。

それでは皆さま、最後になりましたが、2015年のご愛読、ありがとうございました。2016年もPC業界を盛り上げるべく、邁進していきます。よろしくお願い申し上げます。