読者の皆様、今年も大変お世話になりました。2015年の年末ということで、毎年恒例の年間注目記事をお届けいたします。今回は、10月~12月までをチェックしていきましょう。
2015年10月の注目記事
10月、突如「究極」をうたう新しいSurfaceシリーズの2-in-1 PC「Surface Book」が、米Microsoftから発表されました。上位機は第6世代Intel Core i7とNVIDIA GeForce GPUを搭載するというハイエンドモデルながら、液晶が360度後方へ倒れる2-in-1仕様。国内発売は「2016年早々」の予定。楽しみに待ちたい製品です。
29日には、富士通の決算発表で、PC・携帯電話事業を分社化することが明かされました。「グローバルベンダとの競争力向上」「意思決定のスピード感」などを目的に、それぞれの事業で100%子会社を新設。新会社は2016年の2月に設立し、PC事業からは約1,000名、携帯電話事業からは約500名が新会社へ移ることが、12月に明らかになっています。
2015年10月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。「デルの2015年秋冬モデルPCは全13シリーズ - ノートPCと量販店モデルに注目」の画像です。写真は、デルの2015年秋冬モデルのうち、コンバーチブルタイプのNew Inspiron 11(11.6型)/New Inspiron 13(13.3型)/New Inspiron 15 (15.6型)の2-in-1 PC三兄弟。デルは、2015年5月に、ノートPC製品を強化する方針を発表していました |
2015年11月の注目記事
11月はとうとう、2015年9月に発表された12.9型タブレット「iPad Pro」が、国内で販売開始しました。本体の在庫は潤沢だったようですが、ペン型入力デバイス「Apple Pencil」が買えなかったという声が多数(12月の中旬までは品切れが相次いだようです)。Appleの7-9月期決算発表では、iPadの販売台数が前年同期比20%減となりましたが、iPad Proで巻き返しとなるでしょうか。
2015年11月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。『「Threshold 2」アップデート対応版!! すべてが分かるWindows 10大百科』の画像です。日本語版Cortanaが正式搭載されるなど、Windows 10初のメジャーアップデートに関する解説記事は、読者の注目度が非常に高いものでした |
2015年12月の注目記事
2015年最後の月となる12月。4日には、富士通、東芝、VAIOのPC事業が統合する、という衝撃的なニュースが飛び込みました。日本経済新聞やNHK、共同通信などが報じたもので、これに対して、富士通・東芝は「自社で発表したものではない」と声明を発表。VAIOは「憶測記事であり、コメントはない」と話しました。
そして、小粒ながらもピリリと辛く、注目されたのがテックウインドのWindows 10 PC内蔵の小型キーボード。スティック型PCがアリなら、PC内蔵キーボードも(スペース的には)確かにアリ、という盲点を突いた製品です。時代は巡って、NECの「PC-6001」や、タカラトミーの「ぴゅう太」などを思い出す、古参ユーザーも多かったのではないでしょうか。
2015年12月で最もクリック(画像拡大)された画像はこちら。『ついに60周年 - NORAD、2015年の「サンタ追跡サイト」オープン』の画像です。今年もいい子のところにやってきたサンタクロース、NORADの観測によると、最終的に72億8千143万9千471個のプレゼントを配って、2015年の活動を終えたようです(地球の人口とほぼ同じなので、大人にも配られたかもしれませんね) |
明日から2016年がスタート!!
今年は4回にわたり、注目記事から2015年を振り返ってみました。
2015年を通してもっとも読まれた記事は、Windows 10の提供方法が「無償アップグレード」となることを報じた記事「『Windows 10』は期間限定で無償アップグレード可能 - Win 7以降が対象」でした。
明日から、2016年がスタートします。PC業界を取り巻く大きなトピックとしては、まずはこれから本格的に普及するであろう、Windows 10 Mobileデバイス。いま名乗りを挙げているメーカーだけでなく、スマートフォンというより、Windows PCの一環として、新たなデバイスの登場が見込まれます。また、分社化が決定した富士通・東芝の新たなスタート、そして発表されるであろう新製品にも、期待していきたいところです。
まずは年明け1月6日(現地時間)から米・ラスベガスで開催する家電製品見本市「2016 International CES」にて、編集部が現地からレポートをお届けしますので、ご期待下さい。
それでは皆さま、最後になりましたが、2015年のご愛読、ありがとうございました。2016年もPC業界を盛り上げるべく、邁進していきます。よろしくお願い申し上げます。