ティントリジャパンは、仮想化およびクラウド環境のスマートストレージ「TintriVMstore」に搭載するOS「TintriOS3.2」の提供を開始した。ティントリの開発陣はストレージに対してどのような課題を持ち、TintriOS3.2に込めた想いはどのようなものなのか。ティントリの米国本社にて創業時から開発に携わってきたレックス・ウォルターズ技術担当バイスプレジデントに狙いを語ってもらった。
[ 創業時から「実現したい機能」として抱き続けてきた想いを具現化 ]
創業時から開発に携わってこられたお立場として、TintriOS3.2に込めた想いをお聞かせください。
ティントリは創業以来、VMware社がサーバーにもたらした仮想化環境の効率性やシンプルさと同様の価値をストレージの世界でも生み出し、ティントリならではの仮想化ストレージを多くのお客様にお役立ていただきたいという強い想いを持って活動を続けてきました。ティントリのストレージは仮想化専用にゼロから設計されており、VMware社が提唱する「Software-DefinedDataCenter(SDDC)」をコンセプトとした「VM-AwareStorage(VAS)」を提供することで、真に仮想化されたインフラストラクチャを実現することができます。
SDDCの概念は、アプリケーションのワークロードを理解し、アプリケーションの要求に応じて自動かつ効率的にプールされたリソースの割り当てを可能にするものです。オーバープロビジョニングやサイロ化されたリソースで満ちあふれたデータセンターを構築するのではなく、SDDCはインフラストラクチャすべてをより効率的に利用し共有することを目指しています。
ただ、このSDDCの実現に向けてサーバーやネットワークの対応は進みつつあるものの、ストレージは大幅な遅れをとっており、今日のデータセンターにおいて大きなネックとなっています。とはいえ、サーバーやネットワークのSDDC対応がもたらした重要な技術のいくつかは、ストレージにも反映されるようになってきました。
そして今、従来とは一線を画したストレージが登場するようになりました。つまり、管理が容易で、機動的なクラウドやアプリケーションのニーズに応えた、従来のディスクを凌駕するパフォーマンスを実現するストレージの時代が到来したのです。
その先頭に立つティントリストレージの要となるTintriOSには、「VMパフォーマンス保証」や「タイムトラベルVMリカバリー」といった機能が加わりました。実は、これらの機能は創業時から開発メンバーの間で「ぜひとも実現したい機能」として強い共有意識を持ち続けてきました。その夢がまさにTintriOS3.2で実現したのです。
創業時から開発に携わってきた私としても、このOSへの想いは格別のものがあります。アプリケーションに最適化されたストレージOSとして、まさしく比類のないものをお客様にお届けできることをたいへん嬉しく思っています。ぜひ多くのお客様にご活用いただけることを願っています。
注釈〉
(*1)LUN(Logical Unit Number):複数のドライブを持つ装置に個別にアクセスできるようにするための論理的な識別番号。
(*2)ボリューム:ストレージ記憶領域ひとかたまりの単位。
(*3)QoS (Quality of Service):アプリケーションの要求するパフォーマンスを、いかに満足できるように提供(サービス)できるかの尺度、およびそれを実現する技術・機能。
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