• 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏

    著者:吉政忠志
    一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事

Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。国際情勢や感染症による影響などもあり、生活環境の変化が早くなっているような気がします。先が見えないと感じられる方や、今以上に自分自身を高めようと思っている方はもちろん、今絶好調の方も勉強をすることをお勧めします。

勉強をやめれば、インプットが減るので成長は減速しますし、自分の知識は常に陳腐化していくので、勉強を継続することは重要です。社会人になると勉強をする人は意外に少ないので、差をつけるチャンスでもあります。

私は50歳を過ぎました。周りを見ると、うまくいっている人は若い時期から勉強をしてきて、実践もしっかりやっている人が多いと思います。

何を勉強すればいいのか

この問いに対する解は人それぞれで、その人がしたいものを勉強すればよいと思っています。今、勉強する内容が決まっていない人には一つの有効な選択肢としてPythonをお勧めしたいです。過去に流行したメジャーなプログラム言語を見てみてもJavaやCOBOLは普及した後、当時より減ってはいるものの20年以上も仕事が存在しています。Pythonはここ数年で大きく求人数が増加し、この数年間は前年比で150%~200%増えています。求人数は、1、2年以内にはプログラミング言語の中で3位になろうとしています。しかも、PythonはAI、機械学習、データ分析、ビッグデータ、ネットワークの自動化など広範囲で使用されている汎用的な言語です。

もちろん、Pythonという言語の文法だけ覚えれば、AI、機械学習、データ分析、ビッグデータ、ネットワークの自動化など何でも書けるというわけではありません。各分野で良く使われるライブラリーや現場業務のノウハウや知見も必要になります。しかし、Pythonがよく使用されているそれぞれの分野はとても大きな市場であり、今後も長く発展していくであろう分野です。そして、各分野でのノウハウや知見も使用される業界ごとに違っており、非常に広大な市場が存在しています。つまりPythonとその分野・業界でのノウハウと知見をマスターすれば、かなり長い間食べていけることがわかります。

少し乱暴な言い方をしますが、今後もほとんどの分野でITは活用されていき、ITには多かれ少なかれAIが活用され、その中には機械学習やディープラーニングまで活用していくところが出てきます。ITによる自動化がますます進んでいく中で生成されて流通、加工されたデータは分析され、サービスや調査など様々な用途に活かされていきます。こうしたAI、機械学習、データ分析、ビッグデータ、ネットワークの自動化などによく使用されるPythonは、本当につぶしが効きやすい言語だと思います。

勉強方法について

写経でもよいですし、とにかくコードを書くことは大事ですが、どの言語でも大事なお作法というものがありますので、最初は学校に行くか、本などで勉強した方がよいと思います。基礎を理解したうえで、どんどん書いていくということが大切です。ここで私が強く言いたいのは、基礎を学んだあとに自分自身で理解したかどうかを試験で確認することが大事だということです。

毎月かなりの方に受験いただいているPython 3 エンジニア認定試験ですが、アンケートを見ると、受験勉強したことで「理解したつもりになっていたけど、実は理解できていないことを再確認できた」や「自分が知らなかったことを知ることができた」などの意見をよくいただきます。こうしたアンケートから、勉強することとその確認はやはり大事だということがわかります。

また、独学だけで勉強を終える方と、試験に合格される方では仕事のオファーを得やすいのは後者ですよね。これから始める方は、やはり試験合格までしっかりやった方がよいと思います。

最後に受験勉強の方法について述べます。まず、以下の2022年5月の調査結果をご覧ください。合格率が高いのは認定スクールのPython研修でその次が書籍による独学でした。

2022年5月受験者のアンケート集計結果 認定スクール等のPython研修を受講して受験した方の合格率:82.8%
動画のみで勉強した方の合格率:25.6%
Python書籍を読んで勉強した方の合格率:71.1%
その他(社内勉強会など)の方の合格率:39.8%

合格されたい方は、認定スクールによる研修コースか書籍による学習で体系立てて理解するのがよさそうです。学習後はぜひ模擬問題を解いてみて、本当に理解しているか確認の上、試験に臨まれるのがよいと思います。

模擬試験は以下の試験ページの一番下段に記載があります。そちらからお申し込みください。

最後に、このコラムを読んでPythonを学習して試験を受けよう! と思われた方はぜひこちらのページもご覧ください。Python本やデータ分析本が当たるキャンペーンなどお得な情報もあります。

それでは皆さんの学習の成就と試験合格を心からお祈り申し上げます。

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