Internet of Thingsの「Things」は要するに「ネットにつながることを想定していなかったすべてのもの」であるため、その守備範囲は非常に広い。IoTの記事を読み進むとありとあらゆる分野にまたがった議論になるため、業界の専門用語や省略語の知識がないと、いちいち立ち止まることにもなりかねない。

そこでここでは、【3分でわかるIoT関連用語集】 として毎月、カテゴリごとに2-3のIoT関連用語をピックアップして、できるだけ平易に説明してゆきたいと思う。詳細を知りたい方にも役立つように、用語には基本、より深い知識を得るためのリンクを張ったので、そちらも併せてご活用いただきたい。

今回のカテゴリは「自動車、自動運転」

【ITS: Intelligent Transport Systems(高度道路交通システム)】

道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称。 本ロードマップいわくITSを巡っては、「近年、情報通信技術(IT)の発展とデータ利活用の進展を背景に、特に自動運転システムに関し、大きなイノベーションの中にある」と言われている。

特に時の首相であった安倍晋三首相による「世界最先端IT国家創造宣言」が策定された平成25年6月以降、国内外の多くのメーカーが自動運転システムのデモや公道実証を行うとともに、世界各国においても自動運転に係る政策が発表されるなど、世界的に実用化・普及に向けた競争時代に突入している。それに伴って初の「官民ITS構想・ロードマップ」が発表され、2015年、2016年の改定を経て2017年版が発表された。その目標は「世界一のITSを構築・維持し、日本・世界に貢献する」ことにある。

参考:「官民ITS構想・ロードマップ2017」(2017年5月31日)

【SAE Level】

SAE(Society of Automotive Engineers)が定義している自動走行レベル。 SAEは、12万8千名以上の自動車や航空機、宇宙事業などのエンジニアや技術者が所属する国際非営利団体。

Level0の「no automation」から6段階に区分され、最高レベルはLevel 5の「full automation」と定義されている。 上述のロードマップでもこの基準が採用され、同ロードマップではSAE レベル 3 以上の自動運転システムを「高度自動運転システム」、また、SAE レベル 4、5 の自動運転システムを「完全自動運転システム」と呼称している。

参考:SAEによるプレスリリース

提供:【アヴネット株式会社】 アリゾナ州フェニックスに本社を構えるAvnetの日本法人で、半導体・組込み分野に強みを持つ技術商社。日本の本社は東京・恵比寿にあり、八王子のテクニカルセンターや大阪、名古屋、京都、松本、上田、福岡と国内8拠点で広くビジネスを展開している。グローバルのビジネス拠点は125拠点。

製品情報:高度自動運転技術開発向けプラットフォーム『UltraZ AD』

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