前回では、日頃のビジネスに密着した営業管理データベースサイトを作成するにあたり、データのグラフ化とGoogleサイト上での表示方法について解説した。そこで今回は引き続き、スケジュール表示などの方法を紹介していこう。

なお、社内ポータル作成の中心となるGoogleサイトでは、2018年9月現在で「新しいGoogleサイト」と「以前のGoogleサイト」の2種類が選べるようになっているが、本連載では両方の手順を順番に紹介していく。今後ナビゲーションが統一される可能性もあるので、その点だけご注意いただきたい。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立し社長就任。2008年に、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始、G Suite(旧名:Google Apps)の導入サポート実績はこれまで3万社以上。「サテライトオフィス」ブランドで多数のアドオン・テンプレートを無償提供するなど、G Suite の普及に尽力。



提供:サテライトオフィス

Googleカレンダーでスケジュールを共有

それでは、営業管理データベースサイトに営業部全体のカレンダーを表示させてみよう。会議や打ち合わせなどの予定を社内や部署内で共有しておけば、臨時のミーティングを開催したい時もスケジュールが立てやすくなるだろう。多彩な連携機能を持つ「G Suite」なら、こうしたスケジュール共有も簡単に行える。時間や繰り返しなどの細かい指定も可能なので、ぜひ日頃のスケジュール管理に役立てていただきたい。

●営業管理データベースサイトを作ろう

  • 「管理コンソール」などの右上にある「Googleアプリ」から「カレンダー」をクリックする

    「管理コンソール」などの右上にある「Googleアプリ」から「カレンダー」をクリックする

  • 右上の「設定メニュー」から「設定」をクリック

    右上の「設定メニュー」から「設定」をクリック

  • 左側のメニューにある「カレンダーを追加」から「新しいカレンダー」をクリック

    左側のメニューにある「カレンダーを追加」から「新しいカレンダー」をクリック

  • カレンダーの名前と説明を入力し、タイムゾーンを設定したら「カレンダーを作成」をクリック

    カレンダーの名前と説明を入力し、タイムゾーンを設定したら「カレンダーを作成」をクリック

  • 左側のメニューに作成された新しいスケジュール「営業部全体スケジュール」をクリック

    左側のメニューに作成された新しいスケジュール「営業部全体スケジュール」をクリック

  • 自動承諾やアクセス権限を設定したら、「特定のユーザーとの共有」にある「ユーザーを追加」から、スケジュールを共有するユーザーの追加を行う

    自動承諾やアクセス権限を設定したら、「特定のユーザーとの共有」にある「ユーザーを追加」から、スケジュールを共有するユーザーの追加を行う

  • メールまたは名前でユーザーを追加し、「予定の時間枠のみを表示(詳細を非表示)/閲覧権限(すべての予定の詳細)/予定の変更権限/変更および共有の管理権限」から権限設定を行ったら「送信」をクリック

    メールまたは名前でユーザーを追加し、「予定の時間枠のみを表示(詳細を非表示)/閲覧権限(すべての予定の詳細)/予定の変更権限/変更および共有の管理権限」から権限設定を行ったら「送信」をクリック

  • そのほかこの画面では、各種通知設定やカレンダーの統合、カレンダーの削除なども行える

    そのほかこの画面では、各種通知設定やカレンダーの統合、カレンダーの削除なども行える

  • カレンダーは「日/週/月/年/スケジュール/4日」から任意の表示を選択することが可能。予定を追加するには日付や時間などをクリックし、タイトルと日時を追加する。さらに詳細を入力するには、下部にある「その他のオプション」をクリック

    カレンダーは「日/週/月/年/スケジュール/4日」から任意の表示を選択することが可能。予定を追加するには日付や時間などをクリックし、タイトルと日時を追加する。さらに詳細を入力するには、下部にある「その他のオプション」をクリック

  • オプション画面では時間指定や繰り返し設定のほか、場所/ビデオ会議の追加/通知設定などさまざまな設定が行える。設定が完了したら「保存」をクリック

    オプション画面では時間指定や繰り返し設定のほか、場所/ビデオ会議の追加/通知設定などさまざまな設定が行える。設定が完了したら「保存」をクリック

  • カレンダーの作成が完了したら、営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「カレンダー」をクリック

    カレンダーの作成が完了したら、営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「カレンダー」をクリック

  • 先ほど作成した「営業部全体スケジュール」を選択し、右下の「挿入」をクリック

    先ほど作成した「営業部全体スケジュール」を選択し、右下の「挿入」をクリック

  • 表示サイズを調整すれば完了だ

    表示サイズを調整すれば完了だ

外出先からもアクセスできる行先予定表を作成

続いては、今までホワイトボードなどで行っていた行先予定表をG Suite上で再現してみよう。G Suiteは、ネットワーク環境とモバイルPCさえあれば手軽にアクセスできるのが最大の魅力といえる。行先予定表があれば、現地の打ち合わせ内容によって帰社時間が左右されるような時も、判明した段階で外出先から書き込むことが可能。終業時に最後の人が予定をクリアにし、翌日の始業時に全員が予定を書き込むような決まりを作れば、より効率的な運用が行える。また、行先予定表は全員が書き込むものなので、スプレッドシートの共同編集者に登録する作業を忘れずに行っておこう。

●行先管理表を作ろう

  • スプレッドシートで行先予定表を作成したら、右上の「共有」をクリック。共有ユーザーの追加画面が表示されたら「詳細設定」をクリックする

    スプレッドシートで行先予定表を作成したら、右上の「共有」をクリック。共有ユーザーの追加画面が表示されたら「詳細設定」をクリックする

  • ここからリンクの共有やユーザーの招待、権限設定などが行える。編集者によるアクセス権の変更や新しいユーザーの追加禁止、コメント権を持つユーザーと閲覧権を持つユーザーのダウンロード/印刷/コピーの無効化も可能だ

    ここからリンクの共有やユーザーの招待、権限設定などが行える。編集者によるアクセス権の変更や新しいユーザーの追加禁止、コメント権を持つユーザーと閲覧権を持つユーザーのダウンロード/印刷/コピーの無効化も可能だ

  • 行先予定表の作成が完了したら、営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「スプレッドシート」をクリック

    行先予定表の作成が完了したら、営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「スプレッドシート」をクリック

  • 作成した「営業1課 行先予定表」を指定し、右下の「挿入」をクリック

    作成した「営業1課 行先予定表」を指定し、右下の「挿入」をクリック

  • 表示サイズを調整すれば完了だ

    表示サイズを調整すれば完了だ

経費申請フォームを作成する

最後に、社員からの経費申請が容易になる経費申請フォームを作成しよう。申請フォームは「フォーム」を使って簡単かつ短時間に作成できる。

●経費申請フォームを作ろう

  • フォームの使い方は「安否確認にも役立つ災害情報サイトを作る(その2)」で紹介したため詳細な手順は省くが、このような形で経費申請フォームを作成する

    フォームの使い方は「安否確認にも役立つ災害情報サイトを作る(その2)」で紹介したため詳細な手順は省くが、このような形で経費申請フォームを作成する

参考:安否確認にも役立つ災害情報サイトを作る(その2)

  • 営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「フォーム」から追加を行う

    営業管理データベースサイトを開いて右側の「挿入」タブにある「フォーム」から追加を行う

  • これで営業管理データベースサイト上に経費申請フォームが追加された

    これで営業管理データベースサイト上に経費申請フォームが追加された

このようにG Suiteを使うと、簡単に営業管理データベースサイトを作成することができる。情報共有が円滑化すれば、それだけ業務効率もアップするはずだ。共有するデータは自由に作成できるので、ぜひ日々の業務に役立てていただきたい。

サテライトオフィス


◆◆ Google 社の GSuite(旧名:Google Apps)導入/アドオン提供実績3万社以上◆◆ G Suite 導入支援で業界No.1の実績。小規模~大規模導入まで、経験豊富なスペシャリストがサポートいたします。 また、「組織&グループカレンダー for GSuite」をはじめ、GSuite拡張ソリューション(シングルサインオン、ワークフロー、アカウント同期機能など)を多数提供しています。

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