ITの歴史とともに広がってきた認定資格。歴史の長いA+のほか、Network+やSecurity+といった認定資格の需要が高い。(同社資料より)

CompTIAは、EDI(電子データ交換)の分野において、規格の標準化を提言する場として1982年に設立された業界団体である。1993年という早い段階に、ハードウェア、OSからプリンタなどの周辺機器、運用手順まで実践的なスキルを評価する「CompTIA A+」の提供が開始。

1999年には、ネットワークエンジニア向けの「CompTIA Network+」、2002年にはセキュリティのスキルを認定する「CompTIA Security+」とITの普及とともに資格のジャンルを拡大してきた。2015年にはCompTIA A+の認定者が全世界累計で200万人を突破している。

現在では、クラウドやモバイルデバイス管理まで、実践的なスキル取得のための認定資格の提供を行っており、欧米を中心に全世界118カ国 約4,000機関とメンバーシップを結び、CompTIA認定資格を通してのIT人材の育成を中心に、リサーチやIT政策への提言活動などIT業界と中央機関や教育機関との橋渡し役として活動を続けている。

日本においても、2001年に支局を設立。企業・団体・教育・政府などメンバーシップを結んでおり、その数は約170にものぼる。

そのCompTIAでは2015年7月1日より、一つの認定試験に対して2度まで受験可能な「FREE RETAKE」キャンペーンを実施している。今回、CompTIA Asia Pacific VicePresident兼日本支局長であるデニス・クォック氏に、インタビューを敢行。キャンペーンについての紹介と、CompTIAが目指す人材育成について解説いただいた。


「CompTIA FREE RETAKE」キャンペーン


http://www.comptia.jp/campaign/freeretake2015/index.html


グローバルで認知されるベンダーニュートラルな認定資格

CompTIA Asia Pacific VicePresident、兼日本支局長デニス・クォック氏

現在、CompTIAでは各種IT機器の運用やメンテナンスに必要なスキルを評価する「A+」、ネットワーク分野における実務能力を評価する「Network+」、セキュリティ運用の実務能力を評価する「Security+」など、16(日本語試験では13)の認定資格を実施している。

実務能力を測るための認定資格として世界的にも知名度は高く、ベンダーから独立した団体が行う、ベンダーニュートラルな認定試験としては、実施試験数で第一位とも言われる。

ただ、日本国内における知名度は「まだまだもう少し、といったところでしょうか(笑)」とデニス氏は感じているようである。その一方で、企業や教育機関などからの認知度は急激に上がってきているようで、パートナーシップに対する問い合わせも増えてきているとのことだ。

「海外では、CompTIAの資格を持っていることを採用の条件にしている企業は、以前よりたくさんありましたが、日本でもこの傾向が高くなってきています。また、CompTIAの資格を持っていることを採用の条件とする企業も増えていますし、日本でもIT関連の認定資格そのものに対する必要性ははっきりと高まってきています」(デニス氏)

CompTIAが2015年に行った調査によると、多くの企業が今後2年間において認定資格の重要性が高まると予測している

業界自らが必要とする人材を発掘するための認定資格

CompTIA認定資格が持つ特徴は、現場の「実務」で必要となる知識や技術について認定するために、企業や団体における現場の技術者自らが試験問題の作成に関与している点である。

会員企業などから寄せられた意見を元に、出題範囲(スキルセット)を作成。それを定期的に更新することで、変化の激しいIT業界に対応している。現場で必要とされる技術を証明するための資格なのだ。

なお一部のCompTIA認定資格( A+、Network+、Security+)は、この種の認定資格としては珍しくISO17024を取得しており、6~12カ月に一度、問題の更新が義務付けられている。さらに、変化の早いIT業界に対応するために3年に一度はスキルセットの見直しを行っている。

*ISO17024 要員の認証を実施する機関に対する一般要求事項で、試験の開発と管理、品質保証に関する要求事項で構成されている。

今後注目の認定資格は「モバイル」と「クラウド」

2014年8月、CompTIA A+の認定者数が100万人を突破、その後も順調に増え続けている。また、Dice.com(http://www.dice.com/)のリサーチによると、全世界における人気資格トップ10にはA+の他に、CompTIAのNetwork+とSecurity+がランクインしているとのことである。つまり近年は、ネットワークとセキュリティが、現在のIT業界における人気資格と言うことになる。

では、今後の業界で必要とされる資格は何か、デニス氏に尋ねたところ「おそらく、モバイルとクラウドでしょう」とのことだ。特に日本においては、クラウドに関連するベンダーニュートラルであったり、一からクラウドを学べるような認定資格がないこともあり、クラウド(Cloud+)に対する人気が高いそうである。

学び続けるIT業界の人々へのメッセージ「life time learning」

CompTIAが2015年7月1日より実施している「CompTIA FREE RETAKE」キャンペーン。これは毎年行われている恒例のキャンペーンで、今年で4年目となっている。

「CompTIAの認定試験は、実際の業務で役立たせるためのものです。知識をベースに資格を取るための試験ではなく、実務を身に付けるための試験だと考えてもらって良いと思います。その分野で仕事を行うのに必要なスキルを証明するものです。

決して簡単に合格できるレベルのものではありません。ですが、単純にハードルが高ければ良いというものでもありません。あくまでも目的は、人材育成なのですから、学ぶための意欲を持ってもらう働きかけこそが大切です。このキャンペーンは、そのためのものです。そして、CompTIAの認定資格を取ることができれば、必ず良い機会が得られるようになるはずです。

資格に限った話ではないのですが、学び続ける姿勢はとても大切なことだと思います。ですからみなさん、頑張って勉強してください(Study Hard!)」(デニス氏)

1度目の試験が不合格であっても、2度目まで無料で受験が可能となる「CompTIA FREE RETAKE」キャンペーン。詳細は以下のURLをご覧いただきただきたい。


「CompTIA FREE RETAKE」キャンペーン


http://www.comptia.jp/campaign/freeretake2015/index.html


(マイナビニュース広告企画:提供 CompTIA 日本支局)

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