デンソーは、2018年5月23日から25日かけて東京ビッグサイトにて開催された無線通信技術の研究開発に焦点を当てた国内最大級の専門イベント「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018(WTP2018)」において、テレマティクスを活用したソリューションを参考出展したほか、5月15日に発表したばかりのトラックやバスなどの商用車に後付け可能なドライバーステータスモニター「DN-DSM」の紹介などを行なっていた。
DN-DSMは、アイルランドFotoNationとの協業により得たディープラーニングベースの画像認識技術を活用することで、ドライバーの顔の位置や目の開き具合を把握し、ドライバーが運転に適している状況になっているかどうかをチェック。わき見をしたり、目を閉じたりしていると、それを指摘するようなメッセージを発し、正しい運転に戻すことを可能とする。
一方の参考出展となっていたテレマティクスを活用したソリューションは、「通新型ドライブレコーダー」「テレマティクス端末」、そしてそれらを活用した「テレマティクスサービス」の3種類。通信型ドライブレコーダーは、LTE通信に対応しており、危険運転時の映像などを事業所などの遠隔地にいながらも取得することを可能としたもの。また、NFCリーダーも搭載しており、個人ごとの運転傾向の把握などもできるため、運転指導などにもつなげることができるようになる。一方のテレマティクス端末もLTE対応に対応しており、ドライブレコーダーなどと接続して活用する。オプションとしてNFCリーダーやドライブレコーダーも用意されており、「テレマティクス端末用サービスパッケージ」として、車両管理、運行管理を主としたサービスが提供される。管理レベルに応じて複数のパッケージから選択することができるとのことで、上位パッケージでは、安全運転支援もサポートされるという。