前回の連載では、ローカル開発環境でのコンテナベースのアプリの開発と、コンテナ対応クラウドへのアプリのデプロイについて基本的なことを説明しました。今回と次回は、Windowsコンテナ対応のコンテナ環境をオンプレミスに導入する際の選択肢とその手順について説明します。

Windowsコンテナに対応するためのサーバーOS要件

コンテナベースのローカルの開発環境としては、以前に紹介したWindows 10/11を含むマルチプラットフォーム対応のDocker Desktopが人気です。

Docker Desktopは、個人、スモールビジネス、教育機関、非商用オープンソースプロジェクトでは無料、それ以外の場合はPro(月額5ドル)/Team(月額9ドル)/Business(月額24ドル)のいずれかの有料サブスクリプションを購入して利用します。

前回の連載では、開発したアプリのコンテナイメージを、Microsoft Azureのコンテナ対応サービスへのデプロイについて簡単に紹介しました。今回は、アプリをオンプレミスのコンテナホスト(サーバー)環境にデプロイして運用することを考えます。

マイクロソフトのWindowsコンテナのサポートポリシー(オンプレミスのシナリオでの Windows Server コンテナのサポート ポリシー)に説明されているとおり、Windowsコンテナは以下のサーバーOSでサポートされています。

Windowsコンテナは基本的にバージョンの上位互換はないため、これらのOSは同一バージョン(ビルド)のWindowsコンテナをプロセス分離モードで、下位バージョン(ビルド)のWindowsコンテナをHyper-V分離モードで実行することができます。

●Windows Server 2022 StandardまたはDatacenter

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