7月21日に映画『バービー』(Barbie)と『オッペンハイマー』(Oppenheimer)が公開され、北米ではネットで「Barbenheimer」という造語が生まれる文化現象を起こした。『バービー』は着せ替え人形バービーの実写映画であり、『オッペンハイマー』は「原爆の父」として知られる物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯をクリストファー・ノーラン監督が伝記的ミステリーに仕上げた作品である。

2作品は今夏に最も期待されていた映画という点で共通しているが、中身は全てが対極的と言えるほど異なる。それが同じ日に公開されたことが人々の興味を惹き、2作品を立て続けにはしご鑑賞するイベントが行われるなど、これまでにない盛り上がりになっている。

  • 2スクリーンしかないウチの近所のミニシアターはコミュニティ投票の結果を受けて『オッペンハイマー』の上映を選択(もう1つは『ミッション:インポッシブル』)、『バービー』のポスターに「“他の”映画館で見てね」と手書きメッセージを追加

公開週末3日間の北米興行収入は『バービー』(Barbie)が1億6200万ドルでトップ、『オッペンハイマー』(Oppenheimer)は8245万ドルで2位だった。『バービー』に軍配が上がったが、シリコンバレーでは「Barbenheimer」なんてどこ吹く風という感じで、『オッペンハイマー』の話題が『バービー』を圧倒している。

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