モスバーガーを展開するモスフードサービスは、メタバース上の月面店舗「モスバーガー ON THE MOON」を9月14日にオープンさせた。では、月面店舗をオープンさせたモスバーガーの狙いはなんだろうか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
月面店舗「モスバーガー ON THE MOON」とは?
メタバース上の月面店舗、モスバーガー ON THE MOONを9月14日にオープンした。これは、モスバーガー初となる"月見"商品「月見フォカッチャ」(9月14日発売)に合わせてのことだ。
モスバーガー ON THE MOONは、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」にてオープンする。アバターとして、仮想空間でインタラクティブな体験を楽しむことができ、VRゴーグルがあれば24時間365日いつでも来店することが可能だ。
また、モスバーガーの恵比寿東店、渋谷公園通り店、渋谷道玄坂店の都内3店舗では、オープン当日の2022年9月14日から9月16日までの3日間限定、時間指定で、VRゴーグルをつけて実際に月面店舗の利用を体験することができるという。店内の厨房では、先述の月見フォカッチャをはじめ、「枝豆コーンフライ」や「もも ジンジャーエール」、「モスシェイクバニラ」を作る作業をメタバース上で体験できる。この体験の事前申し込みは不要で、しかも無料だ。
いかがだったろうか。おそらくこのような取り組みはどんどん増えていくし、近い将来は日常において当然になることだろう。メタバース空間の高い没入感、高揚感、高い利便性、非日常感などの複合要因もしくは単独要因が、消費者のニーズを高め、購買行動に繋げ、意思決定を促すのだろう。
例えば、今回のモスバーガー ON THE MOONにおいては、店舗の外にあるテラスで、私たちが暮らす地球を一望しながら食事を楽しむことができるという付加価値を提供している上、店舗で販売される一部メニューの提供作業も体験できる。リアル空間ではできないことができたりするのだ。