リビン・テクノロジーズは2022年8月15日、Web上の仮想空間に全国のVRモデルハウスを展示した「メタ住宅展示場」をオープンした。
メタ住宅展示場は、VRテクノロジーを駆使することで、住宅購入希望者と住宅メーカーが抱く課題を解決する素晴らしいものだ。
では、メタ住宅展示場とは、どのようなものだろうか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
リビン・テクノロジーズとは?
今回、メタ住宅展示場をオープンしたリビン・テクノロジーズは、2004年1月に設立された不動産プラットフォーム事業をメインにする企業だ。
例えば、不動産関連サービスの総合比較サイト、「リビンマッチ」などを手がけている。リビン・テクノロジーズは、すでに東京証券取引所グロース市場に上場している。
代表取締役社長は、川合大無氏。川合氏はサイバーエージェントなどを経て2004年にシースタイルを設立。2018年に現在のリビン・テクノロジーズに社名を変更している。
川合氏はインタビューで、大学卒業時に「人生をかけて大きなことを成し遂げたい」と考えたという。チャレンジし続ける、新しいことをやり続ける、というバイタリティー溢れる人物だ。ぜひ川合大無氏のブログをご覧いただきたい。
メタ住宅展示場が解決する課題
では、メタ住宅展示場とは、どのようなものだろうか。
それは、実在するモデルハウスや施工物件を4Kの高画質で撮影し、デジタルツイン化したものだ。全国の住宅会社のモデルハウスなどがVR化されている。
そして、メタ住宅展示場で内覧する際には、VRゴーグルなどは不要だという。
読者の皆さんもぜひ「メタ住宅展示場」を訪問してみてほしい。とても興味深い。
「メタ住宅展示場」のサイトはこちら
メタ住宅展示場のビジネスモデルは、以下のようだ。簡単に言うとメタ住宅展示場というプラットフォームで、住宅メーカーとエンドユーザーをマッチングさせることができる。しかし、単にマッチングさせるだけではない。
移動や時間の制限はなく、多くの住宅購入希望者に複数の物件を効率的に効果的に訴求することができ、4Kの高画質画像で提供するため、3Dパースとはまったく異なるリアルな質感を伝えることができ、解説や動画を挿入できるため、特徴や性能など詳細な説明が可能だ。
実は、メタ住宅展示場のサービスリリースの背景には、川合社長が抱く「大手ハウスメーカー以外の工務店も検討してみたい」、「ネット検索や雑誌では、どの住宅会社がどういう特徴があるのか分からない」、「どの建築家が良いのか見当がつかない」、「工務店は、モデルハウスがなく室内を見ることができないので不安」という課題感があったという。
いかがだったろうか。とても興味深いVRの取り組みが開始された。不動産業界におけるマッチングプラットフォームとしての発想に、VRのテクノロジーを駆使することで住宅購入希望者と住宅メーカーの課題を解決するとても素晴らしい取り組みだと感じる。
次に川合氏がどのようなことを検討し、仕掛けるのかとても楽しみだ。