会社や事業を推進するマネジメント手法として、OKRを取り入れる企業が増えています。OKRを管理する方法はさまざまありますが、今回はNotionでOKR管理する方法についてお伝えします。→過去の回はこちらを参照。

OKRとは

OKRとはObjective and Key Resultsの略で、インテル社によって開発されたマネジメント手法です。OKRを取り入れることで会社全体の方向性が定まり、ボトムアップ型の組織をつくることができます。Google社やFacebook社、メルカリ社などに取り入れられています。

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企業の階層ごとにObjective(目標)を定め、Objectiveが実現できたかどうかを測るためのKey Results(具体的な成果)を定めます。会社のKey Resultsはその下の階層の部署のObjectiveに紐付き、部署のKey Resultsはその下の階層の個人のObjectiveに紐づく、といった形になります。

なお、Objectiveは100%達成を前提としない、OKRと人事評価を連動させないなど、いくつか抑えるべきポイントがあります。OKRをこれから導入される場合にはぜひご確認ください。

NotionでOKR管理するメリット

NotionでOKRを管理すると、誰もがアクセスしやすい場所で情報を管理することができます。Key Resultsの進捗状況を更新したり確認したりすることが容易です。

また、OKRと日々のタスク管理ボードのリレーションを作成し、Objective達成につながる施策一覧を可視化することもできます。

一般的なOKR管理ツールを導入すると費用がかかりますが、すでにNotionを導入されている企業であれば追加費用無しでOKR管理をすることができます。

OKR管理の方法

  • Notionがあなたのチームを強くする 第12回

    NotionでOKR管理する

それでは、実際にNotionでOKR管理をするための仕組みを作ってみましょう。今回は会社、部署、個人の3階層あり、3カ月ごとにOKRを作成し直す前提で作ってみます。はじめに、あとで作り込む期間データベースを作成しておきます。プロパティ設定は特に行わなくて大丈夫です。

期間
・名前:タイトル

会社、部署、個人のObjectivesとKey Resultsのデータベースを以下のルールで作成します。

・各データベースにおいて、1つ上の階層および1つ下の階層とのリレーションを作る
・Key Resultsは達成率を手動入力する
・Objectivesは達成率をKey Resultsのロールアップの平均値にする
・達成率から関数を使って達成状況を可視化する
・期間データベースとのリレーションを用意する

達成状況の関数

slice("■■■■■■■■■■", 0, floor(prop("達成率") * 10)) + slice("□□□□□□□□□□", 0, 10 - floor(prop("達成率") * 10)) + " " + format(floor(prop("達成率") * 100)) + "%"

会社Objectives
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・達成率:ロールアップ
・達成状況: 関数
・会社KR:リレーション

会社KeyResults
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・達成率:数値
・達成状況:関数
・会社O:リレーション
・部署O:リレーション

部署Objectives
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・部署名:セレクト
・達成率:ロールアップ
・達成状況:関数
・部署KR:リレーション

部署KeyResults
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・部署名:セレクト
・達成率:数値
・達成状況:関数
・部署O:リレーション
・個人O:リレーション

個人Objectives
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・個人名:セレクト
・達成率:ロールアップ
・達成状況:関数
・個人KR:リレーション

個人KeyResults
・名前:タイトル
・期間:リレーション
・個人名:セレクト
・達成率:数値
・達成状況:関数
・個人O:リレーション

はじめに作成した期間データベースに「OKRテンプレート」を作り、先ほど作成した6種類のデータベースを呼び出すようにします。リンクドビューを作成し、データソースとして会社Objectivesを設定してみましょう。

  • Notionがあなたのチームを強くする 第12回

    リンクドビューを作り、データソースを指定する

なお、2022年3月15日のアップデートにより、複数のデータベースをタブで切り替えることができるようになりました。早速その機能を活用してみます。

同じリンクドビューにもう1つビューを追加し、データソースを会社KeyResultsに設定すると、会社のObjectivesとKey Resultsをタブで切り替えて表示することができます。

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    複数のデータソースをタブで切り替えられる

テンプレート内では各リンクドビューに期間を「OKRテンプレート」自身に絞るフィルターをかけます。こうすることで、このテンプレートをもとに期間ページを作成すると自動的に期間が適切に入った状態でOKRを入力することができます。

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    テンプレート自身をフィルターとして設定する

会社、部署、個人それぞれについてリンクドビューを設定すると次のようになります。

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    期間データベースのOKRテンプレート

このテンプレートを使って期間を作成すると、3カ月ごとのOKR管理を円滑に行うことができます。期間ごとのサムネイル画像を用意すると一覧画面がわかりやすくなります。

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    サムネイルを用意すると一覧画面がわかりやすくなる

いかがでしたか。NotionでOKR管理をして、進捗を的確に把握しながら目標に向かって突き進んでいきましょう。今回のプロジェクト管理テンプレートをこちらに用意しました。画面右上の「複製」からご自身のNotionに取り込んで使うことができます。