前回、前々回でNotebookLMの基本的な使い方を説明しましたが、NotebookLM自体新しいツールということもあって、新機能が次々追加されているようです。そこで今回は、ここ最近追加された機能の中から、NotebookLMの利用がより便利になるものをいくつか紹介したいと思います。→過去の「Google Workspaceをビジネスで活用する」の回はこちらを参照。
NotebookLMの新機能
その1つとなるのが、ソースとなるWeb上の情報を探して追加できる機能です。NotebookLMのソースとしてWebサイトや、Web上で配信されているPDFなどが利用できることは以前にも触れていますが、従来は自分でソースとなるWebサイトを探し、1つずつ追加する必要がありました。
しかし、この機能を使えば、グーグルのAI技術「Gemini」を活用し、ソースのテーマとなるプロンプトを入力することでその内容に従ったソースをWebサイト上から自動的にピックアップし、簡単に追加できるようになります。
具体的にはまず、NotebookLMでノートブックを開いた後に「ソース」タブを選び、新たに追加された「ソースをアップロード」ボタンをクリックします。
下のような画面が現れるので、テキストボックスに興味のあるテーマに関するキーワードや文章を入力し、「送信」をクリックします。
しばらく待つと、入力した内容に沿ったソースとなるWebサイトやPDFの候補を10個、自動でピックアップしてくれます。ただし中には、必ずしも意図に沿っていない内容のものも含まれている場合があるので、一覧を確認して追加する必要がないものはチェックを外していきましょう。
一通りチェックを外した後に「インポート」ボタンを押すと、チェックされたWebサイトなどがソースとしてノートブックに自動で追加され、活用できるようになります。あるテーマに関するソースを素早く見つける、あるいはよりテーマを深堀するために、ソースの幅を広げたいといった時に活用すると便利です。
もう1つの新機能「マインドマップ」
そして、もう1つの新機能となるのが「マインドマップ」です。マインドマップはテーマとなるキーワードから、関連する言葉を放射状に広げていくことにより、人の思考をビジュアルで表現するもの。
自らの考えを整理したり、新しいアイデアを出したりするときに活用している人も多いかと思いますが、NotebookLMでは追加したソースから、そのマインドマップを作成できるようになったのです。
マインドマップを使えば視覚的にソースの内容を確認できるので、文章を読むよりも早く全体の内容を把握できますし、そこからキーワードを加えることでより深い考察などもしやすくなるでしょう。
具体的な使い方は、まずノートブックを開いた後に「チャット」タブを選び、下部にあるボタン一覧から「マインドマップ」を選んでクリックします。
しばらくするとマインドマップが作成されメモに追加されるので、「Studio」タブからそちらをクリックすることでマインドマップを見ることができます。
最初に表示されるのは、最初のキーワードとそこからブランチ(分岐)したトピックのみ。ですが「>」ボタンを押すことでブランチを展開し、より深くトピックを追うことができます。
ブランチを展開していくと画面内に収まらなくなってしまいますが、その場合は右下にある「+」「-」ボタンを押して画面を拡大・縮小したり、マウスの左ボタンを押したままドラッグして画面を移動したりすれば、全体を確認できるようになります。
また、画面右上の「ダウンロード」ボタンを押せば、マインドマップ全体を画像としてダウンロードすることも可能。画像から全体像を確認するだけでなく、さらに加工して幅広い用途に活用することも可能になることから、覚えておくと非常に便利です。