ChromeOSはGoogleの開発しているプロダクトだ。そのため、デフォルトではメールとしてGmailを使うようになっている。しかし、ビジネスマンが普段使っているメールがGmailとは限らない。第6回ではChromebookでAppleのメールアドレスを使う方法を取り上げた。
そこで今回は、さらにGmail、Microsoft、Apple以外のメールアドレスを使っている場合にそのメールをChromebookで使う方法を紹介する。→連載「Chromebookはビジネスでどこまで使えるか?」のこれまでの回はこちらを参照。
Gmail以外を使うときはメールアプリを使う
ChromeOSはGoogleのプロダクトなので、メールはGmailを使うことが前提になっている。しかし、他のベンダのメールアドレスが使えないわけではない。本連載でもMicrosoftとAppleの提供しているメールアドレスをChromebookで使う方法と取り上げた。どちらのメールサービスもWebメールが提供されているので、Webブラウザからの利用が可能だ。
しかし、すべてのISPやサービスベンダーがWebメールを提供しているわけではない。メールサーバによるサービスのみを提供し、Webメールを提供していないサービスも多い。そうした場合にはメール専用のアプリをインストールし、メールアカウントを設定して使うことになる。
Google Playからメールアプリをインストール
Gmail以外のメールアプリは最初はインストールされていない。Gmail以外のメールを使うために、Google Play ストアを起動してメールアプリをインストールする必要がある。
メールアプリは好みのものをインストールすればよい。最初はどのメールアプリが自分の用途に合っているかわからないと思う。まずは次のスクリーンショットのように、評価が高く、かつ、ダウンロード数が多いアプリを選択してインストールしてみるとよい。
例えば、ここでは執筆時点で評価が高くダウンロード数が多い「Blue Mail」をインストールして使う例を取り上げる。次のようにアプリを選択して「インストール」ボタンを押す。
インストールが完了すると次のようになる。「開く」をクリックすればインストールしたアプリを起動することができる。
メールアカウントの情報を整理
メールアプリをセットアップする前に、メールアプリを設定するためのメールアカウント情報を整理しておく。次のようなデータが必要になるので、ISPやサービスベンダーなどが提供している情報を確認しておこう。
目的 | メール受信 |
---|---|
プロトコル | IMAP |
サーバ | サーバのドメイン名やIPアドレス |
ポート | 993といったポート番号 |
セキュリティ | SSL/TLSなど使っているセキュリティ情報 |
認証 | CRAM-MD5といった使っている認証方式 |
ユーザー | ユーザー名 |
パスワード | パスワード |
目的 | メール送信 |
---|---|
プロトコル | SMTP |
サーバ | サーバのドメイン名やIPアドレス |
ポート | 587といったポート番号 |
セキュリティ | STARTTLSなど使っているセキュリティ情報 |
認証 | CRAM-MD5といった使っている認証方式 |
ユーザー | ユーザー名 |
パスワード | パスワード |
上記はメール受信としてIMAPを使う方法だが、場合によってはPOP3を使っているケースもあるはずだ。その場合は、適宜読み替えてもらえればと思う。