ChatGPT 4oのコンテキストウィンドウは12万8000トークンです。日本語であれば約10万文字くらいのテキストを入力し、作業してもらうことができます。これまで紹介したように、論文や小説を入力して要約してもらう、ということもできますが、今回は大量のデータをChatGPTに分析してもらいましょう。Facebookの自分の投稿やGoogleマップに投稿された口コミ、書き溜めたブログ(筆者の場合は本連載)などの情報から、さまざまなインサイトを得るプロンプトを紹介します。→過去の「柳谷智宣のChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」の回はこちらを参照。
Facebookの投稿から投稿の傾向とブランディングのアドバイスを分析
Facebookユーザーであれば、自分の投稿を分析してみると面白いのでお勧めです。日記のように使っている人も多いと思いますが、長年書き込んだデータには素の自分が出ているものです。他の人にどのように見られているのか、改善するにはどうすればいいのか、などを聞いてみましょう。
Facebookの過去の投稿は「アカウントセンター」の「アカウント設定」から「個人データをダウンロード」を開くことで入手できます。期間を指定し、自分が投稿したすべてのデータをダウンロードしましょう。容量にもよりますが、申請してからダウンロードが可能になるまで数日かかることもあるので、時間のある時に作業しましょう。
ダウンロードしたファイルを解凍し、「あなたの投稿、チェックイン、写真、動画」のリンクを開くと過去の投稿を確認できます。ChatGPTに分析してもらいたい期間の投稿を選択し、テキストファイルなどにコピペしておきましょう。
作成したテキストファイルをChatGPTにドラッグ&ドロップしてアップロードし、プロンプトに聞きたいことを入力しましょう。まずは、投稿者の人柄を分析してもらいます。今回は2023年1月から現在までの投稿、約10万文字、8万トークンのテキストを読み込ませました。
コンテキストウィンドウ内のテキストであれば意外と全部読んでくれており、分析も正確です。ただし、少々オーバー気味に褒める傾向があります。厳しく添削して欲しい場合は、その旨もプロンプトに入れ込みましょう。