2018年1月17日~19日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「第10回 オートモーティブワールド(オートモーティブワールド2018)」においてアナログ・デバイセズ(ADI)は、2017年3月に買収を完了した旧Linear Technologyの製品群を含め、アナログからセンサまで、幅広い車載向けソリューションの紹介を行っている。
同社ブースで、もっとも眼を引くのは、実車とセットで置かれた「ソーラーバッテリマネジメントシステム」。バッテリ関係では、前回のリニアテクノロジーブースでも紹介を行っていたワイヤレスバッテリマネジメントシステム(BMS)や、アクティブバランサによるバッテリセル均等化の高効率化といったデモも行われていた。また、パワートレーン向けには、マイルドHVに向けた3kW 48V-12Vの双方向昇圧/降圧DC-DCコントローラや4スイッチ昇降圧LEDドライバコントローラの紹介が行われていたほか、車内エンタメに向けた車載オーディオ・バス(A2Bのソリューションデモといったものも展示されていた。
さらにADAS関連としては、LiDAR受光回路ソリューション、クワッドジャイロセンサなどに加え、24GHz帯ISM(Industry Science Medical)レーダによるADASレーダ向けチップセットを用いた360度モニタデモも行われていた。同デモは、ADIではなく、パートナーのサクラテックによるもので、ADIの同チップセットを搭載した24GHz MIMOレーダープラットフォーム「miRadar 8」の評価モジュール「miRadar 8-EV2」を4モジュール構成にすることで、360度の目標物検知を可能としたもの。評価モジュールはソフトウェアを含めた形での提供となっており、かつ対象物確認用のイメージセンサも搭載しており、手軽に24GHzレーダの性能評価を行うことが可能だという。