TaihuLightスパコンは図7に示すように、0の字のように並べられたComputing Systemのキャビネットと中央の直線状に並べられたNetwork Systemからなる。

  • TaihuLightスパコンは数字の010のような配置になっている

    図7 TaihuLightスパコンは数字の010のような配置になっている。両側の0の部分はComputing Systemのキャビネットで、中央の直線部はネットワークシステムのキャビネットである

次の写真は無錫スパコンセンタに設置されたTaihuLightスパコンの様子を示す。神威の文字と銀河の星のような図柄のフロントパネルが格好良い。日本のスパコンはパネルのデザインではTaihuLightスパコンに及ばない。

  • 神威・太湖之光

    図8 無錫スパコンセンタに設置された神威・太湖之光スパコン。キャビネットのパネルに書かれた神威の文字がご利益がありそうである

図9は論理的な図で4個のスーパーノードを収容するキャビネットを40個並べてTaihuLightスパコンが出来上がっていることを示す。ただし、これらのキャビネットの中身は計算ノードだけであり、計算ノードを接続するネットワークのキャビネットは図7の中央の直線部に置かれているものと思われる。

  • 40キャビネットでスパコンとして最大規模ということになっている

    図9 40キャビネットでスパコンとして最大規模ということになっている

全体として、スーパーノードをセントラルスイッチネットワークで接続し、それにサービスノードを接続している。図の一番下にはStorage NodeやImport/Exportノードやマネジメントノードなどがストレージネットワークを介して接続されている。そして、図の一番上にはストレージシステムのディレクトリサーバやデータベースサーバなどが並び、マネジメントネットワークを介して接続されている。

(次回は11月18日の掲載予定です)