前回の記事で報じたように、H3ロケット3号機の打ち上げは成功し、搭載した先進レーダー衛星「だいち4号」(ALOS-4)は、無事に宇宙まで送り届けられた。だいち4号はその後、アンテナの展開なども確認され、順調なスタートを切ったようだ。
さて、ロケットそのものに関する記事は前の4本で終了なのだが、最後にオマケとして、取材中に見た種子島での話題などを、フォトレポートの形でお届けしたい。今回、種子島に行けなかった人も、現地の雰囲気を感じてもらえれば幸いだ。
ところで、上で紹介した新旧プロマネのファンサービスについては、ここで少し補足しておきたい。
延期が発表された日に行われたプレス向けブリーフィングにて、有田氏は岡田氏より、「ぜひ宇宙科学技術館に足を運んで、来場者と話をする機会を作ったらいい」とアドバイスされたことを明らかにし、「今までそういうことを考えたことが無かったので、感動した。ぜひ実践したいと思う」と、前向きな姿勢を見せていた。
それを早速、有言実行したというわけだ。来場者の中には、延期になったことで打ち上げを見ずに帰ることになった人もいたかもしれないが、新旧プロマネとの交流は良い思い出になっただろう。子供たちも嬉しそうに話をしていたので、もしかしたら将来の進路のきっかけになったかもしれない。
打ち上げ前はなかなか忙しくて時間を作るのも大変だろうが、無理のない範囲で、ぜひこうしたことを続けていただければと思う。宇宙ファンにとっては、これほど嬉しい“サービス”はなく、日本の宇宙開発を応援する声にも繋がっていくはずだ。