今回はマウス操作に関連する拡張機能として、「DoubleClicker」、「Close tab by Double Right Click」、「Close Duplicate Tabs」、「Right Click Tab Navigation」、「高速ページスクロール」といった5つの拡張機能を小ネタ集のような感じで紹介していこう。いずれも単純ではあるが、操作環境を大幅に改善してくれる拡張機能だ。
マウス操作を改善してWebを快適に閲覧
パソコンでWebを閲覧するときに最も使用する機器がマウス。そこで今回は、マウスの使い勝手を改善してくれる拡張機能を5つ紹介していく。
【紹介する拡張機能】
- DoubleClicker
- Close tab by Double Right Click
- Close Duplicate Tabs
- Right Click Tab Navigation
- 高速ページスクロール
いずれも単純な拡張機能でしかないが、Webの閲覧環境を大幅に改善してくれる可能性を秘めている。
拡張機能の追加手順はいつもと同じで、それぞれの紹介ページにある「Chromeに追加」をクリックし、その後「拡張機能を追加」ボタンをクリックするとインストールが完了する。手軽に追加できるので、気になる方はいちど試してみるとよいだろう。
ダブルクリックで「新しいタブ」にリンク先を開く
最初に紹介するのは、リンクをダブルクリックすると、リンク先を「新しいタブ」に開いてくれる拡張機能「DoubleClicker」だ。念のため、Chromeウェブストアに掲載されている紹介ページも示しておこう。
単純明快な拡張機能なので、事前に設定しておくべき項目は何もない。拡張機能を追加したら、あとは普通にWebを閲覧していくだけ。そして、リンク先を「新しいタブ」に表示したいときに「リンクをダブルクリックする」と覚えておけばよい。
これで現在のWebページを維持したまま、リンク先を「新しいタブ」に開くことが可能となる。
同様の操作はChrome本体でも実現できるが、そのためにはリンクを右クリックして「新しいタブで開く」を選択しなければならない。2ステップの操作になるため、ダブルクリックと比べると少しだけ手間がかかる。この手間を簡略化してくれるのがDoubleClickerという訳だ。たったそれだけの機能でしかないが、いちど操作方法に慣れてしまえば「手放せない拡張機能」となるかもしれない。
右ボタンのダブルクリックでタブを閉じる
続いて紹介するのは、右ボタンのダブルクリックで「現在のタブ」を閉じてくれる拡張機能「Close tab by Double Right Click」だ。こちらも紹介ページから示していこう。
拡張機能を使用するにあたって、設定すべき項目は何もない。普通にWebを閲覧していき、タブを閉じたくなったらWebページ内を右ボタンでダブルクリックする。これで「現在のタブ」を閉じることができる。
この拡張機能の利点は、マウスを「×」の位置まで動かさなくても即座にタブを閉じられること。極めて単純な機能といえるが、わずかな手間を惜しむ方にとっては重宝する存在になるだろう。
重複しているタブを自動で閉じる
続いては、重複しているタブを自動的に閉じてくれる拡張機能「Close Duplicate Tabs」の使い方を紹介していこう。この拡張機能を追加するには紹介ページを開き、「Chromeに追加」をクリックすればよい。
その後、「拡張機能を追加」ボタンをクリックすると、以下の図に示した画面が表示される。この画面は「拡張機能の追加が成功しました」ということを伝えているだけなので、そのまま閉じてしまってかまわない。
あとは、普通にWebを閲覧していくだけ。このとき、同じWebページを何回も開いてしまうケースもあるだろう。特にWebで調べ物をしているときは、同じWebページを重複して開いてしまうケースが少なくない。
たとえば、以下の図に示した例では、赤線で囲ったタブに「同じWebページ」が重複して表示されている。
こういった重複を自動的に解消してくれる拡張機能がClose Duplicate Tabsだ。使い方は簡単で、「拡張機能」のアイコンをクリックしてClose Duplicate Tabsを選択するだけ。これで「重複しているタブ」を自動削除できる。
タブの重複がひんぱんに発生しがちな方は、Close Duplicate Tabsのアイコンをツールバーに固定しておいてもよい。ただし、アイコンの色が薄すぎて「何のアイコンなのか?」を認識しづらいのが難点だ。重複しているタブの数がバッジとして表示されるが、「バッジしか確認できず、アイコン本体が見えない」という状況になってしまう。このあたりは割り切って慣れていくしかない。
右クリックメニューにタブ操作の項目を追加
続いては、右クリックメニューに「タブ操作用の項目」を追加してくれる拡張機能「Right Click Tab Navigation」を紹介する。こちらも紹介ページから示していこう。
Right Click Tab Navigationを追加すると、右クリックメニューに以下の図のような項目が追加され、「全画面表示への切り替え」や「タブに関連する操作」を行えるようになる。
念のため、各項目を選択した際に実行される操作を補足しておこう。
- Toggle Fullscreen:全画面表示/ウィンドウ表示の切り替え
- New Tab:新しいタブを開く
- Close Tab:現在のタブを閉じる
- Duplicate Tab:現在のタブを複製
- Previous Tab:前のタブへ移動
- Next Tab:次のタブへ移動
たとえば、「Next Tab」を選択すると、現在の右隣にあるタブがアクティブになり、画面に表示するWebページを切り替えることできる。
ただし、右クリックメニューをたどる際にマウスを動かす距離が長くなるため、実用性には少し疑問が残る。普通にウィンドウ上部にあるタブをクリックする方が手軽かつ高速に操作を完了できる場合もある。そう考えると、この拡張機能は少し微妙な立ち位置になる。
画面の上端/下端まで高速スクロール
最後に紹介するのは、Webページの「最上部」または「最下部」まで高速スクロールしてくれる拡張機能「高速ページスクロール」だ。こちらも紹介ページから示していこう。
拡張機能の追加後に設定すべき項目は特にない。使い方は、以下の図の示した領域をダブルクリックするだけ。Webページの最上部(トップ)に戻りたいときは「ウィンドウの右上部分」、Webページの最下部(ボトム)まで進めたいときは「ウィンドウの右下部分」をダブルクリックすればよい。
「右上」または「右下」の領域に、ちょうどリンクが表示されている状況であっても、正しく高速スクロールは機能してくれるようだ。
もちろん、いつものようにマウスホイールで画面を上下にスクロールさせてもよいが、ページが長いと少しだけ操作に手間がかかってしまう。このような場合に、最上部(または最下部)まで高速に移動する操作方法として高速ページスクロールが活用できるだろう。
ということで、今回はマウス操作に関連する拡張機能を5つ紹介した。いずれも使い方の説明がいらないくらい、単純明快な拡張機能だ。「これは便利かも?」と思えるものがあれば、いちど試してみるとよいだろう。