今回は、「関数MATCH」と「交差演算子」を使って目的のデータを自動取得するテクニックを紹介していこう。ここでのポイントは、交差演算子、関数MATCH、関数INDIRECTについて、それぞれの役割をよく理解すること。それぞれの理解を深めれば、それだけデータ処理にかかわる知識も増えることになる。ぜひ、覚えておこう。

交差演算子を使ったデータのピックアップ

第18回の連載では「関数INDIRECT」、第19回の連載では「交差演算子」の使い方を紹介した。これらに「関数MATCH」を組み合わせると、さらにユニークな機能を実現できるようになる。ルックアップ系の関数より便利に活用できる場合もあるので、それぞれの基本と活用方法を把握しておくとよいだろう。

  • 交差演算子、関数MATCH、関数INDIRECTを組み合わせたテクニック

まずは、「交差演算子」を使ったデータの参照について簡単に解説しておこう。第19回の連載では、関数SUMや関数AVERAGEを使って「交わる部分」の合計や平均を算出する方法を紹介した。

これと似たような手法でセルのデータを参照することも可能だ。簡単な例を示しておこう。以下の図は、「D5:D8」と「C6:E6」のセル範囲を「半角スペース」(交差演算子)で区切って記述し、「=」(イコール)でセル参照を行った例だ。

  • 交差演算子を活用したセル参照

この場合、2つのセル範囲が重なる部分となる「D6セルの値」が参照される仕組みになっている。

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