2月の売上高は888億ドル、年商1兆ドルも視野

米国の半導体業界団体であるSemiconductor Industry Association(SIA:米国半導体工業会)は4月3日、2026年2月の世界半導体売上高が前年同月比61.8%増、前月比7.6%増の888億ドルと大幅に伸長したことを発表した。世界的な生成AI需要の拡大を背景に、半導体市場の成長が加速していることを示す結果となった。

同統計は、World Semiconductor Trade Statistics(WSTS)が集計する3か月移動平均に基づくもの。高い伸びを示したことを踏まえ、SIAのジョン・ニューファー社長兼CEOは、「2月の世界の半導体市場は引き続き好調で、1月の水準を超え、前年同月も大きく上回る結果となった。アジア太平洋、米州、中国が前年同月比での成長の主要因となっている。世界的な需要は今年後半も堅調に推移すると予想され、年間売上高は約1兆ドルに達することが見込まれる」とコメントしている。

  • 半導体月間売上高の推移

    半導体月間売上高の推移 (出所:WSTSのデータを基にSIA作図)

国・地域別に前年同月比を見ると、アジア太平洋/その他地域が93.5%増、米州が59.2%増、中国が57.4%増、欧州が42.3%増と伸びたが、日本は0.3%減となった。また、前月比では米州が12.6%増、欧州が10.2%増、アジア太平洋/その他が6.0%増、中国が3.63%増となったほか、日本も3.0%増となり、日本の前月比割れは1月までの8か月連続で止まったものの、前年同月比割れは9か月連続となった。

AI需要が世界規模で市場拡大を後押し

各国・地域で成長が見られた背景には、生成AIやクラウド、データセンター向け需要の拡大があると考えられている。特に、これまでの学習に加え、推論に対する需要も高まりを見せており、半導体市場が構造的な成長曲面に入っていると見る向きもある。

なお、2026年は1月の売上高が825億ドル、2月が888億ドルと2か月連続で成長しており、月間売上高が900億ドル規模に近づいていることは、年換算で見た場合、この勢いが維持できるのであれば年間1兆ドル市場が現実味を帯びてきたことを示す。生成AIを中心としたAIに対する需要の高まりは、半導体という産業構造を長期的に押し上げる可能性があり、今後は供給能力の拡充や地域間での投資動向にも注目が集まりそうだ。